先日、久しぶりに杏子さんと会った時に「なぜブログを書くか」という話題になりました。

私は個人ブログを週2回のペースで更新しています。ブログを始めたのは中華街の占いの店に入り、集客のためでした。対面鑑定はやめたけれどブログを続け、この土曜日のデイリーメッセージがあるので週に3回は何かしら書いてます。

長い間、私にとって文章を書くのは原稿料のためでした。徐々にリタイア状態となった今、何のために書き続けているのでしょうか?

ノンフィクション作家の柳田邦男の言葉が浮かびました。

文章を書くということは文脈を作ることになるのです。

 

人生は不条理の連続です。好きな人と結婚できず、大切な人を失ったり、失業したり病気になったり。そうした体験について書くことで、思考を整理し、自分の人生に納得する。そのために人は文章を書くのです。

私はブログを含めて週3回、こうした文章を書くことで自分が生きている意味を確認しています。

 

日本語学校で教えていた頃、ハンガリー人の優秀な学生から「ピレネーの地図」という話を聞きました。

ハンガリー軍の偵察隊がアルプス山脈で遭難します。吹雪となり、生きては帰れないかとパニック状態に。隊員の一人が地図を持っていたので冷静になり、野営して吹雪をやり過ごし、無事に帰還したという話です。

この話にはオチがあり、隊員が持っていたのはアルプスの地図ではなく、ピレネーの地図だったのです。

地図がまちがっていても、とりあえず地図があるという安心感があれば人は生きていけるものです。

占いは百発百中ではありませんが、四柱推命の大運や西洋占星術の星の動きを見れば自分の人生がどんな流れにあるのかがだいたいつかめますし、現在進行中のことはタロットや易で文脈を組み立てることができます。メッセージが正しく読み取れなくても、それはそれでいいのです。後になってみて「あれはこういう意味だったのか」と納得できれば、また明日も生きて行こうという力が湧いてきます。

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