杏子さんがブログで「住む場所を変えるだけでは開運しない」と書いています。

よく一番の開運は住む場所を変えること、っていうけど、単に引っ越すだけでは開運も何もない。住む場所が変わって付き合う人が変わっても、結局は「私は私」なので陰キャが陽キャに変化するわけじゃない。どこに住んでも同じ問題を繰り返す人もいる。これは例えだけど、転校したら新しいキャラで生まれ変われるかと言ったら違うもんね。

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転校生を例に出しているので、腑に落ちる人が多いのでは。

私は岡山で生まれ、神戸に引っ越し、ありとあらゆるものをお笑いのネタにするという関西人の強烈な洗礼を浴びました。

大学時代、家庭教師をしていた小学生の女の子を大学祭に連れて行ったことがあります。たまたまゼミの教授と顔を合わせて挨拶をしたところ、もともとノリのいい教授なので小学生にもサービス精神満点で接してくれました。

「ええなあ、あの先生が担任なん?」とコテコテの大阪人小学生女子。

「あの先生、給食の時もめっちゃおもしろいこと言ってくれそうやん」

教師の評価基準がそこか、と突っ込みたくなりましたが、彼女によるとクラスで人気がある男子は、おもしろいことが絶対条件だそうです。勉強やスポーツが得意でハンサムでもボケもツッコミもできない男子は切って捨てられます。

そこでこう思ったのです。

お笑いの才能だけでクラスの人気者だった子が親の都合で東京に転校することになったらけっこう悲惨。

その逆もあるでしょう。成績優秀、品行方正で一目置かれていたのに、大阪の学校ではぱっとしない存在になってしまうとか。

 

小学生は親の都合で学校が決められますが、大人になれば自分で環境が選べます。だったら、自分の特性が最も喜ばれる場を選べばそれだけで開運します。婚活もそうです。結婚相手に自分が差し出せるのは家事能力、出産・育児能力あるいは稼ぐ力、はたまた癒しなのか。その能力を求めている相手とマッチングできれば、かなりの確率で結婚生活はうまくいくでしょう。

財産はあるけれど夫の両親と同居、あるいは個人経営の旅館やレストランで女将さんになるという縁談も、役割がぴったりはまるなら良縁です。

人の性格は固定したものではなく、人間関係から生じます。AさんはBさんにとってはいい人なのに、Cさんにとってはいじわるな人ということはよくあります。

なりたい自分の姿がわかっているなら、そういう姿になれる場を求めること。

私が月に一回ボランティアをするのは人のためというより、自分の中にも善人の要素があることを確認するため。感謝すべきなのは私のほうです。

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