フリーランスのライターとして女性誌を中心に原稿を書いてきました。占いと並んで定番記事といえば、ダイエットとアンチエイジング。少しでもほっそりして、若く見られたいというのが日本女性の永遠の願いなんでしょう。

占い修業のため2年間、週一回のペースで横浜中華街の占いの館に座りました。そこで実感したのは、ふっくらして年を取っている占い師のほうが好まれるということ。やせている占い師はなんとなく貧相だし、鑑定を受けるなら自分より年上の占い師がいいと思うお客さんが多いようで、おじいさん・おばあさん占い師が人気です。

吉福伸逸氏は『トランスパーソナル・セラピー入門』で理想的なセラピストは女性であるに越したことはなく、できるだけ豊満な体形の女性が望ましいと書いています。

そして、「できるだけ人生体験を積んだほうがいい。結婚体験は不可欠で、できれば複数の離婚体験を経て、自分の子どもや近親者の死、本人に精神病の体験などもある50歳以上」というセラピストが最高だそうです。。

ここまで限定されるとかなりハードルが高いのですが、「人生で起こりうる艱難辛苦をしっかり体験し、それにくじけず、今、ここに、しっかり足をつけていること」が理想。これはセラピストだけでなく占い師にもあてはまります。

占いを学んでよかったことはたくさんありますが、肥満と加齢の恐怖から解放されたのもその一つ。人生で起こる厄介な諸々も、すべてネタになります。うまくいけばいったで、それも大きな売りになります。あまりにも薄幸で金欠の占い師も敬遠されますから。

占いに興味があるなら、ぜひ占われる側から占う側になることをおすすめします。始めるのに遅すぎることはないし、年を取ってから始めたほうが有利なことがたくさんあります。人を占うところまでいかなくても、自分の人生の意味をかみしめるのにも占いは大いに役立ちます。

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