「いつ結婚できますか?」「昇進できますか?」「どうやったらお金が儲かりますか」と人はよく占い師に尋ねます。恋愛運、仕事運、金運は占いの王道です。

結婚も仕事もうまくいき、財産もできれば、申し分のない人生ですが、すべてがうまくいく人は滅多にいないし、そもそもそれが本当に願っていることなのか考えてみる必要があります。

予約の取れない超人気占い師によると、高額所得者の夫がいて何不自由なく専業主婦をしている女性が「物足りない」と占いにやってきます。命式からするとキャリアを積み重ねたり、あるいは財を増やす手腕を持つ人です。彼女にとっては独身でのびのび好きなことをやるほうがずっと合っているのです。反対に、信頼できる夫を得て家族をサポートするのに向いているのに、仕事をやりすぎて消耗したり、ぼんやり生きて婚期を失ったという人もいるそうです。

多様な選択肢がある現代社会では、ひと昔前なら専業主婦が向いているタイプでも、その能力を活かして秘書的な仕事をしたり、家事関連のサービスで働くという道もあります。そして、外で活躍することが向いている人はそうしたサービスを利用してキャリアと仕事を両立することも可能になります。

また「お金は邪魔にならない。あればあるほどいい」という人もいますが、通帳の残高だけ見ているのも飽きます。お金は自分に合った使い方をしてこそ生きるもの。

それなのに、親からの刷り込みか、あるいは自分で思い込んでしまったのか「幸せな結婚」「出世」「蓄財」といった願いを叶えようとする人がいかに多いことか。

元ニートの(今はニートじゃなくて作家ですが)phaさんが出現して衝撃を受けたのは、結婚、仕事、お金と関係なく、かといって宗教にハマることもなく、満ち足りて生きる可能性を示してくれたから。

私は逆のケース。学校を出てからずっと働き詰めで、そろそろリタイアしてのんびり生きるのが願いだとばかり思いこんでいたのですが、年齢を重ねても欲の強さは改まりません。

数年前、まついなつき先生の鑑定を受けて「ただ楽しいだけそのうち飽き足りなくなる」とぴしゃっと言われました。玉紀さんのインナーチャイルドでも、のんびりほんわかしたカードが欲しいのについ勢いのあるカードを引いてしまいます。

しかたがありません。私は欲の命じるまま走れるところまで走るしかないみたいです。8月8日に発進したウラナイ8もお披露目会の日を迎えることとなり、ここから生じた縁がまた次の縁を呼び寄せ、また何かが始まることでしょう。

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