マネー関連や東洋占術の原稿を書くことが多いことに加え、四柱推命では財の星が多すぎるため、金運についてよく考えました。

若い頃は所得も低く、貯金ができないと嘆いていました。住宅ローンを組んでからは、支払う利子を計算し、できるだけ早く繰り上げ返済しなければとあせったものです。

そんな時、雑誌の取材で出会った風水の先生が大ブレイクしたことから私の金運まで一気に上がりました。次から次へと書籍の出版依頼があり、ブームに乗って重版に次ぐ重版、太っ腹な先生はライターの原稿料も印税方式にしてくれたのです。

先日、翡翠輝子のブログで「支出の最適化」について書きましたが、「節約という言葉を原稿に使わないで」と要望しているのは、この先生です。お金を貯めることばかり考えてケチケチしていると、運気が停滞してお金も入ってこないから。

この先生の若い頃の話が示唆に富んでいます。彼女は徹底的に「住」にこだわる人で、月給が十数万円でも住まいには妥協しなかったというのです。当然、生活は苦しく住居費以外を切り詰めるしかありませんでしたが、住まいさえ快適なら他の物はそれほど欲しいとは思わず、みじめな気持ちにもならなかったそうです。

そして、風水師としてブレイクするにつれて住まいもグレードアップし、現在はプライベートビーチ付きの大邸宅で優雅に暮らしています。

彼女がこれほどの成功を遂げたのは、若いころから一貫して住居費だけは惜しまなかったからです。まさに「支出の最適化」。

万人に共通した支出の最適化はありません。私は住まいにはそれほどこだわりがなく、利便性重視の今のマンションで十分。その代わり、旅にお金をかけています。移動して見分を広めることが運気の流れにつながっていくからです。

人によっては、お洒落やグルメ、趣味、教養など、これだけは惜しみなくお金を使うというポイントがあるはずです。そうした思いを抱ける対象があることで、自分にとっての幸福の姿が明確になっていきます。

「流行っているから」「バーゲンだから」と漠然とお金を使うのではなく、「これこそ使い時」と意識してめりはりのある使い方を。そして「子供の教育費がかさんでそれどころじゃない」という人は、子孫の繁栄という東洋占術の王道を体現しています。子供がりっぱに成長した後の次の一手も視野に入れておけば、充実した人生になるでしょう。

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