12月、師走です。2019年みなさま健幸に過ごせましたか。
金曜日のデイリーメッセージはカラダと向き合う金曜日、白鳥ともみがお贈りします。
小麦
古代エジプトの遺跡から小麦を焼いて料理したものが発見され、人類最初の作物のひとつは原始の小麦と言われているそうです。小麦を石臼で挽き粉にして焼いて食べるという工程は変わりませんが、硬く(おそらくかっちかち)さぞかし噛み応えがあったものからもっと柔らかく噛みやすいもの、そして今ではふんわり触感の代表となっていますね。古代の人が今のパンを食べたら驚きでしょうな。美味しさを伝える「ふわふわ~」「やわらか~い」「とろける~」という食レポからすると、人間の喜びの感覚はカチカチよりふんわりなのかな。
小麦と小麦粉
「小麦は秋に種を撒き翌年の夏に熟して四季の気を受け、寒熱温涼の性質を兼備する」
小麦は涼性で小麦粉は温性となります。全粒粉はまるっと小麦、グルテンを含まない表皮部分のブラン(ふすま)、小麦粉はグルテン含有量により薄力粉<中力粉<強力粉。用途によって使い分けられています。
まるっと小麦には精神を安心させる、余分な熱を冷まし喉の渇きを止める、消化器系を整えて慢性の下痢を止める 五臓の腎を補うなどの効能があります。精白しない全粒粉にはビタミンB1、B2、ビタミンEや食物繊維が豊富に含まれています。
精白された小麦粉は炭水化物をエネルギーに変える時に欠かせないビタミンB1が少なくなります。糖分も多く含むふんわり触感の偏食は糖を分解しきれず乳酸などの老廃物が蓄積され疲れやすい、むくみ、イライラ、怒りっぽいなどが現れやすくなります。手軽にとれる菓子パンだけで食事を済ませることなどないようにして忙しい師走を乗り切って生きましょう。
とはいえ、「ふわふわ~」「やわらか~い」「とろける~」は幸福度を高めてくれるもののようですし、楽しんで頂くというのも健幸ライフには大事なこと。何事も過度になりすぎずよい心持ちで。
週末お休みの人もお仕事の人もよい金曜日の一日をお過ごしください。