庚子年 壬午月
2020年6月05日 芒種 13:58
2020年6月21日 夏至 06:44

6月5日、二十四節気の芒種(ぼうしゅ)のお知らせです。

2020年6月5日「庚子」年+「壬午」月、節入り

「壬午」は夏の海。地上の暑気(午)の上に、大海原の冷気(壬)があり、中庸を保ちにくく、人生に波乱が多い。「禄馬」と呼ばれる多成多敗の人生。自らの中に名誉と財を含んでいる。(壬の座下にある午の蔵干には、己と丁がある)

「壬午」生まれの人は、インスピレーションが鋭く、単独行動を好む。頭脳明晰で、臨機応変の才能を有する。水火の激突の激しさが内面にあるので、動乱に強く、激しやすい。突飛で奇人変人的なひらめきがある。変化のない安定した環境よりも、変化の多い波乱万丈な流れの中でこそ強さを発揮する。

芒種(ぼうしゅ) 太陽視黄経 75度
芒(のぎ)ある穀類、稼種する時也(暦便覧)
稲の穂先のように芒(とげのようなもの)のある穀物の種まきをする時期という意味ですが、現在の種まきはもっと早い。

夏至(げし) 太陽視黄経 90度
陽熱至極しまた、日の長きのいたりなるを以て也(暦便覧)
一年中で一番昼が長い時期であるが、日本の大部分は梅雨シーズンなので、あまり注目されることはない。

2020年「壬午」月
全般的な運気予報

◯壬庚
◯午子

庚(金)+子(水)という「寒い・暗い」気が強くなる今年は、寒い冬のあいだに一旦引きこもるようなイメージです。景気の悪化や減速が予測されていましたが、想像をはるかに上回る規模での世界的なCOVID-19パンデミックによる波乱の年となっています。

寒い運気を暖める要素として、巳月の5月からはようやく火気が回ってきました。アジア諸国や日本では、いったん収束の方向に向かってはいます。ところが、世界を広く見渡せば、アメリカの大暴動といった文字通りの「炎上」や大混乱も起こっています。「激しく衝動的に燃え広がる」火気の良くない側面の象徴的な例でしょう。

今月の「壬午」という干支は、海の下に太陽がある、現実にはあまりそぐわないような、不思議な並びです。夜明け前の海のような仄暗くてミステリアスな組み合わせです。

夜明けの空と海は、この世のものとは思えないような、境目の時間帯「あわい」の美しさに満ちています。

特に今年は「子」年なので、「午」とは正面対決になって水の気と火の気とが、互いにぶつかりあいます。かなりトリッキーで決して一筋縄ではいかなそうなタイミングですから、あらかじめ急な予定変更やどんでん返し、想定外の展開の可能性も想定しておきましょう。イチがバチかのギャンブルはお勧めしません。命を賭すぜ!スリルのない人生なんて、というならどうぞお好きにしてください。

虚飾や虚勢、口八丁手八丁な勢いや華やかさに騙されてはいけません。破壊的で無理な方向への変化ではなく、より良き未来への変化の兆しが現れることを願って止みません。これからはまさに「のろしをあげる」ように「こうなりたい」「こうする」と、未来への目標や決意表明をしておくのも良いでしょう。

COVID-19ウイルスの存在は、2019年末に明らかになったといわれています。ちょうどそのころ、同じく2019年末にアトラス彗星が初めて観測されました。

アトラス彗星は巨大な彗星で、5月中旬には肉眼でも観測できるくらいの大彗星になるのでは?と言われていました。天文観測としてはとても興味深いことです。そんなに明るい彗星ならぜひみて見てみたい気持ちもありました。

しかし古来より彗星は凶兆として恐れられています。よりによってこの世界的なパンデミックの最中に、大彗星が昼間にも観測できるようなことになれば、どんなにショッキングなことになるかと密かに怖れていました。

しかし結局アトラス彗星は、4月のあいだに分裂して、当初予想されていたような大彗星にはなりませんでした。彗星が分裂したというニュースを、とても嬉しいような、ちょっと残念なような気分で聞きました。

過去の大彗星の出現と、歴史上それがどうやって解釈されてきたかなどを知ると、ますます想像が膨らみます。ここ数十年に現れた大彗星と自然災害や天災との関連なども調べてみたら興味深そうです。

今年の流れとしては、次のターニングポイントは8月9月?と、わたしは考えています。いつまでも社会の動きを止めたままにはしておけないですから、今後は出入国の緩和など人の動きが多くなるにつれて、新たな「はじめて」の問題が生まれてくるのかもしれません。

私たちが一緒に乗っている大きな時代という流れにひとりの力で逆らうことは難しいです。しかしその中でも、どっちの方向に流れるか、どこに向かいたいか、目の前の流れの中でどのように身を処していくかを考えるにあたって、占いは一つのヒントになるかもしれません。

はじめてのことばかりで、環境の変化も多く、先行きの見通しもまったく不透明で、まだまだ落ち着かない生活が続く人が多いと思います。どうぞみなさまくれぐれもご自愛くださいませ。

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