庚子年 癸未月
2020年7月07日 小暑 00:14
2020年7月22日 大暑 17:37

世界がもともとの予定通りなら、いまごろ「オリンピック」で大騒ぎだったであろう7月がやってきました。「オリンピックのあいだは東京脱出!」という切実な必要はなくなりましたが、こんどは違った意味でやっぱり東京脱出は難しそうです。

首都圏での感染拡大が鈍化し、この夏が超!猛暑にならないことを祈るばかりです。

2020年7月7日
「庚子」年+「癸未」月、節入りのお知らせです。「癸未」は夏の夕立のような雨。熱く乾いた地上(未)に、雨が降り注ぐ景色。土煙があがり、熱気は霧になり、雨粒はどんどん蒸発して形を変える。

「癸未」生まれの人は、にわか雨のような人。くるくると姿を変える柔軟性があり、突然の変転変化を好み、なにごとにも巧みに取り組みます。自らを助けてくれる後ろ盾(水源としての金性)があれば万全です。小雨や霧のような細やかな水なのか、大豪雨や大氾濫のような大きな水塊なのか、生まれた季節や時期運によっても多彩に姿を変えるでしょう。

小暑(しょうしょ) 太陽視黄経 105度
梅雨明けが近づき、暑さが本格的になるころ。『暦便覧』には「大暑来れる前なればなり」と記されている。蝉が鳴き始める。

大暑(たいしょ) 太陽視黄経 120度
快晴が続き、気温が上がり続けるころ。『暦便覧』には「暑気いたりつまりたるゆえんなればなり」と記されている。

2020年の夏の土用は19日から始まり、大暑の間じゅう続く。小暑と大暑の一か月間が暑中。

2020年「癸未」月
生まれ日の五行別・運気予報
◯癸庚
◯未子

木(甲・乙)生まれの方々
「〜べき」ではなく、ご自身の心の動きに素直になってください。ぐっとこらえるより、まずは発言してみましょう。

火(丙・丁)生まれの方々
孤立無援で孤独を感じることがあっても、あなたの人生の主人公はあなたです。誇り高く自らが信じる道を進みましょう。

土(戊・己)生まれの方々
安定を好むあなたでも、あまりに変化のない状況に飽きていそう。あくまで安全な範囲での刺激や遊びを見つけよう。

金(庚・辛)生まれの方々
おつかれさまで、エネルギー補給が必要なとき。しばし表舞台から裏方に回って、自分の時間を死守しましょう。

水(壬・癸)生まれの方々
秋からの活躍シーズンに向けて、最終調整が必要なとき。面倒なタスクにも粛々と取り組んで来たるチャンスを狙おう。

2020年は庚子で、五行の並びとしては「寒くて冷たい」年です。世の中を明るく暖める火気は、季節的に5-6-7月に回ってきていましたが、これもいったん7月で終わり。8月上旬の立秋以降は、金→水→木の流れができます。

土→金→水→木だった今年の春先ほどではないにしても、このように木気が来るときは「広がる」「伸びる」性質を念頭に置いた上で、いまの感染症に対して警戒を緩めないほうがいいのでは?と脳内予想しています。

これまでならふだんなら、この五行の流れを感染症と結び付けて読んだことはなかったですが、今年はどうしてもそういう観点を取り入れないわけにはいかないですね。

西洋占星術で見れば、今年は12月にグレートコンジャンクション(土星と木星が水瓶の頭で重なる)を控えていて、大きな時代の境目の真っ只中です。ちょうど7月2日から土星が山羊に戻り、ここ3年くらいの最後の大仕上げをするところです。やり残したことがあるなら、足りないことがあるなら、ここから年末までがチャンスです。いまどこかに歪みを感じたり、なにか不備を自覚している人ほど「嵐がすぎるのをじっと布団の中で待っている」のは得策ではないように思います。

干支でみるなら、今年の12月は庚子年の戊子月で、冬至直後の23日が庚子の日であるように、このあたりで二重三重に子が重なるあたりが転換点でしょうか。なんにせよ、社会の動きが止まり、個人としても思うように動きが取れなかった2020年の前半を終えて、これからいよいよ年末に向かってのラストスパートが始まったと考えてみても良いでしょう。

「底付き」という言葉がありますが、子は最も日が短くて暗い真冬の象徴です。しかし実際には最も寒く感じられるのは、次の大寒の季節(つまり来年2021年)です。それと同様に運気の流れや、自分の気持ちや生活習慣などの変容と、実際に何かの出来事が起こるには時差があるかもしれません。常に変わらないものはありません。いまだからこそできることを、それぞれの立場でそれぞれの環境でみつけていきましょう。合わないところに無理に適応する必要はありません。

ということで、個人的に今年の前半に考えたことをあれこれも書いておきました。
この続きは天海玉紀の個人ページからどうぞ。(リンク先の記事前半はこちらのコンテンツと同じです)

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