外出自粛生活に入ってまず観たのが『コンテイジョン』。世界中に広がるウイルスの恐怖を描いたアメリカ映画で、新型コロナウイルスより致死率が高く、人がばたばた死んでいくので社会はパニックになります。

ワクチンができて生産を始めたものの、世界中の人々に行き渡るのは一年ぐらいかかります。誰から接種すべきか? 重要な仕事をしている人? 将来有望な若者? 誰もが納得する順番なんてありえないし、ただでさえ社会が混乱しているのに後回しにされた人は暴動を起こすでしょう。

 

そこで採用されたのが誕生日による抽選方式。この映画で最も印象に残ったシーンです。

大きめのビンゴマシーンみたいなのから出た玉に書いてある生年月日から接種を始めていくのです。もちろん抽選は公開で行われ、ワクチンを接種した人はリストバンドがもらえて自由に外出できるようになります。

最も運のいい人と悪い人で1年間の差が出ます。10代のカップルで男の子はすぐワクチンが打てるのに女の子は数カ月先。青春は一度きりなのに、なんと残酷なことでしょう。

 

占いに関わっている人なら、自分と同じ誕生日の有名人を探したことがあるのでは。

私と誕生日が同じなのは1930年代にニューヨーク・ヤンキースの先発投手として活躍したレフティ・ゴメス。送球エラーで頭に血が上った監督がマウンドに詰め寄ってもジョークでかわしたという、ぜひ友達になりたいタイプです。

『二塁手も遊撃手も両方イタリア系だから、どっちに投げたらいいかわからなくなった』というジョーク。監督もジョークがわかる人で、センターを守っている同じくイタリア系のジョー・ディマジオを指し「ジョーがお前の目に入らなくてラッキーだったよ」と返したそうです。

日米野球ではベーブ・ルースとともに来日し、アメリカ野球殿堂入りも果たしています。

レフティ・ゴメスの「優秀な選手ではなく、運のいい選手になりたい(I'd rather be lucky than good)」は座右の銘です。

 

松下幸之助は採用面接の最後に「あなたは運がいいですか」と質問したそうです。「運が悪い」と答えた志望者はどれほど成績や面接結果がよくても採用しなかったそうです。

 

毎週土曜日にこのサイトで開運について書くなんて、運だけで生きてきた私の人生の集大成です。

外出自粛が続き仕事の先行きも見えない今だからこそ、「私は運がいい」と毎日唱えています。

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