ツイッターで星河しずくさんが、その日の干支の作家を紹介しています。

6月3日は丁丑の日で、須賀敦子の名前が出ました。

財と官とは無縁で、鳳閣星と調舒、龍高の生き方を貫いた須賀敦子。その対極の生き方をしていることを意識したのが、2016年7月に玉紀さんが開催した「禄存星・司禄星」の会です。

この時のメインゲストは雨森亜子先生。司禄(正しい財)の雨森先生と禄存(偏った財)の私の違いがよくわかりました。

ここから話が広がって、雨森先生が「司禄が底引き網漁だったら…禄存はイカ釣り漁船?」というたとえを出しました。うんうん、地道に海の底に網を広げるなんて気が進まない。それに日本領海を出て遠洋漁業にもチャレンジしたい、でも堅実そうな一本釣りは司禄のイメージ…と展開していきました。

そういえば魚釣りはお金の稼ぎ方の象徴です。たとえば「魚を与えるのではなく、魚の釣り方を教えよ」とか。

 

雨森先生によると、司禄は一匹の魚をまるごと全部食べて、アラもアラ汁にする。禄存は食べきれないぐらい釣って、町内に配ったりパーティを開く。たしかに、「釣った魚に餌をやらない」ではなく、「釣った魚を餌にしてさらに大物を狙う」のが禄存の欲深さです。

 

そして、雨森先生が教えてくれたのが「まのいいりょうし」という絵本。「まのいい」の「ま」は、間がいい、悪いの間です。

息子の誕生祝いのために、漁に出ようとした漁師。うっかり鉄砲を落として石臼にぶつけて鉄砲が曲がってしまいます。

ここで「間が悪い」と漁に出るのをやめるかどうか。

この漁師は気にせず出かけ、曲がった鉄砲から出た弾は曲がりくねって飛んで鴨を13羽まとめて仕留めます。鴨の大漁にびっくりして踊り上がった鯉に続きウサギ、山鳥と獲物はどんどん増えていき、漁師は近所の人も招いて大宴会を開くというお話です。

まっすぐな鉄砲に弾を込めて狙いを定めて打つなんてつまらない。どこに当たるかわからないから、おもしろい。財に執着はあっても、一定金額の積み立ては嫌い。相場の乱高下に委ねます(若い人にはお勧めしません)。

 

占い学校で最初に学んだのが四柱推命です。木火土金水の五行のバランスが取れているのが理想的だけど、そんな命式はめったにありません。多少の差があっても、ほとんどの人は偏っていて「偏りこそ個性」と教わりました。

そして、生まれた時にバランスが取れていても、巡ってくる大運や流年で偏りが生じます。まっすぐな銃身を持っていても、必ず曲がるのです。

とりあえず弾を打ってみて、当たったものを活用。大漁になれば、人に分ける。はずれたらはずれたで、それもネタにする。そんな感じで人生を渡り歩いています。

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