先日、ウラナイ8号室で算命学の勉強会に参加させてもらいました。私は四柱推命しか学んでいないので、算命学の用語を新鮮に感じます。たとえば、算命学では司禄と禄存は、四柱推命では正財と偏財になります。
「正」と「偏」では、社会的に良しとされるのは「正」ではないでしょうか。四柱推命の講座で自分が偏財の強い命式だと知った時「金持ちになる可能性もあるけれど、とんでもない貧乏にもなりそう」と思ったものです。
正財は、積み立て貯金。正社員で定年まで勤め上げ、家庭も安泰といいう。なごやかな性格で、身内意識が強く、用心深いので危ない話には手を出しません。
正財は私とは正反対なので、たしかに偏財だと確信しました。正社員なんてとても務まらないし、日本人だけ相手にいていたのでは、退屈で息が詰まりそう。過激で暑苦しいので距離を置きたいと思われることがあっても、それで結構。偏っているから、万人受けは狙わないのです。
正財の人が開運するためには「地道に、長期目標」。変化の激しい社会では生きづらいことも多いのですが、人と自分を比べてあせってはいけません。
一方、偏財は多くの人と触れ合って見返りを期待しない無償の愛を注ぐのが開運への道。もちろん、ある程度の線引きは必要ですが細かいことは気にせず豪放磊落に。節約という言葉は禁句。お金は大胆に気持ちよく使うこと。なかなかむずかしい開運法に思えましたが、年を重ねるにつれ、偏財の理想形に近づいてきました。
五行のバランスが取れているのが吉とされがちですが、四柱推命の講座で最初に聞いた「偏りこそ個性」という言葉は心の支えになりました。偏りを無理に正しい型に押し込まなくていいと思えたのが、東洋占術から得た最大の学びです。
財に偏っている私は財の話しかできませんが、人それぞれに偏りがあり、それぞれのリアクションを観察できるのも占いを通じたつながりの楽しみです。