四柱推命で相性を見るのに「自分が必要としている五行(命式に足りない五行)」を持っている相手かどうかという方法があります。生まれ持った命式は、五行がどうしても偏ります。家族や親しい友人の五行を足してバランスを取れれば理想的です。

先日「BTSのジョングクとVが占いで最高のパートナー」という記事を見ました。二人は一度も喧嘩したことがないそうです。どうやら四柱推命のよう。ジョングクは水が必要で、Vは火が必要で補完する関係のようです。

ジョングク 1997年9月1日

丙 戊 丁

午 申 丑

日柱が丙午(ひのえうま)です。申月ですから、まだ暑さが残っています。年干も丁(ひのと)ですから、かなり暑苦しい。占い師に「水が必要」と言われるのもわかりますが、メンバー最年少にしてBTSのパフォーマンスの要となる華やかさはこの命式ならでこそです。

V 1995年12月30日

乙 戊 乙

未 子 亥

真冬生まれの乙(きのと)で年支も亥。これは凍えます。太陽の光がないと成長できません。BTSではビジュアル担当。ヴィスコンティの映画に出て来る美少年のような風貌は冬に咲く一輪の花のよう。声がいいのも乙ならではの美点です。

 

五行の剋は、木剋土、火剋金、土剋水、金剋木、水剋火の5種類ありますが、最も激しいのが水と火で「水火の激戦」と呼ばれます。どちらも生きていくのに必要な五行であり、生命力の強さは命式の水と火の状態に出ると教わりました。

ジョングクは「水が必要だから青い服を着ている」と言い、Vは「僕は火が必要だけどこいつ(ジョングク)がいるから」。

火行が足りなければ、赤い色を身につけたり、苦味のある食材を摂るのもいいですが、ラッキーカラーや食材より人間関係で必要な五行を補うほうが強力です。最も効果が強いのは配偶者で、開運させてくれる結婚相手を選ぶのは「借妻安子(しゃくさいあんし)の法」。

ただし、ある時点で最高のパートナーであっても、大運や流年で五行のバランスが変わると開運効果も薄れてきます。誕生日を調べて相性チェックしてから付き合うより、たまたま気が合って親しくしている人が、自分にとって必要な五行を持っていたというほうが自然な流れです。

 

なお、ジョングクの「水が必要だから青い服」は占い師の説明不足。五行の水の色は黒です。

東洋占術の五行と色の関係は西洋でも関心を持たれます。

フィンランド人に「赤い財布はよくないとされるのはなぜ?」と聞かれたことがあります。財は土行ですが、七赤金星、六白金星もお金を意味します。赤の火行は金行を剋するのでよくないとも言えます。

2019年、ゼレンスキー大統領夫妻が天皇陛下の即位の礼に招待されました。この時、オレナ夫人は黄色のドレスで出席したのですが、ウクライナで「黄色は天皇の色なのに」と批判されたそうです。五行の中央は土行で、黄色が帝王の色とされているからでしょう。

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