家族から金の亡者と呼ばれていますが、金銭欲以上に「誰かの役に立ちたい」「感謝されたい」「国際的に活躍したい」という承認欲求が強い私。

そんな自分を再確認したのは、以前働いていた日本語学校からのメール。留学生が急増したので、復帰してほしいとのことでした。

欧米の富裕層の子弟向けの学校で授業料もかなりの高額なのに、内実は行き当たりばったり。週ごとに学生数が変動するので、その場しのぎでカリキュラムを組んでいるのです。当時の私は、この学校に勤続することに価値があるという一種の洗脳状態。私生活を犠牲にして授業準備に明け暮れる日々。わがままな学生たちの要求に応えて高評価を得るというプレッシャーに押しつぶされていました。

母の死で洗脳が解けたはずなのですが、「困っている」というメッセージを受けるとつい反応したくなる性分。必要とされたい症候群。

世間ではカルト教団の洗脳が話題になっており、一度脱会しても、再び入信する人も少なくないと報じられています。自分は自分であるだけで価値があると思えず、誰かに認められたり感謝されることを常に求めている人が多いのでしょう。

幸いなことに今月は旅行の予定をぎっしり入れていました。穂高養生園は予約時に料金を決済するシステムですし、JALの「どこかにマイル」はキャンセルしてもマイルは戻ってきません。

杏子さん主催の易の読み会で「日本語学校との付き合い方」で占ってもらい、自分の状況を客観的に分析することができました。私が出したのは雷地豫の二爻。石のように固く身を守り、承認欲求の誘惑に負けないこと。

参加者の方々が出した卦も大いに参考になりました。山沢損の上爻、大いに損をして社会の役に立つべきでしょうが、私はそこまでの器を持っていません。巽為風の五爻、のらりくらりとかわしてアクティビティのスタッフに参加するのもいいかも。水雷屯の上爻、まさに血の涙を流すことになりそうです。そして山風蠱の五爻。誉れを受けるほどの技量がないことは前回にさんざん思い知らされました。

自分が置かれた状況を客観視し、承認欲求の罠にはまらないためにも、複数の人に占ってもらう読み会は貴重な機会です。

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