欲にまみれた生活から抜け出し、修道院に滞在。禁欲の時間を過ごしたことで、自分の欲の方向性がはっきりしてきました。

もし修道院に入ったとしたら、何が耐えられないかを考えればいいのです。私の場合は、衣食住については俗世よりいいと感じました。

まず、修道服は素敵。トゥニカという名のワンピースは、貧しいキリストとともに生きるという意味を込めて染色しない白。その上に黒いスカプラリオを来ます。修道女それぞれに割り当てられた番号が縫い付けられ、まとめて洗濯へ。洗濯係がほつれを直してアイロンをかけます。同じ服を30年以上着続けたり、天国に旅立った先輩の服を引き継ぐこともあるそうです。毎日同じ服を着るなんて耐えられないという人が多いでしょうが、何を着るか悩まなくていいし、手入れも人任せは楽でいいと思いました。

食事は丁寧に作られた和食で、何も言うことはないほど大満足。肉が苦手で魚と野菜が好きな私にはぴったりでした。俗世ではアルコールを飲んでばかりですが、修道院に入ってしまえば飲まずにやっていけます。ビールやワインを醸造するヨーロッパの修道院ではアルコール依存症が治らないので、日本の修道院に入ったほうがいいでしょう。

そして小さくても個室があり、ベッドとデスクがあればそれで十分。

衣食住には満足できるのですが、移動の自由がないのが私にとっては致命的。任務があって外に出ることもあるかもしれませんが、自分の行きたいところに行けない人生なんて考えられません。

そして読書と音楽。通俗小説やロックンロールが禁じられたら生きていけないし、ラテンやヒップホップの音に合わせて踊り続けたい。

 

ネットフリックスの『地獄に堕ちるわよ』で、「私は占いで人の欲望に道筋をつけてあげる」という台詞が出てきました。ほとんどの人は欲望に道筋がついていません。世間一般で良しとされているものをとりあえず欲しがっていたのでは、いつまでも満足できないでしょう。細木数子のような占い師にすがって高額な墓石を買わされてはいけませんが、修道院に入って欲望の道筋を見極めたり、占いを活用して自分を別の視点から見るのはとても意味のあることだと思います。

細木数子は水商売の経験から客が何を欲しがっているのかを見抜く能力がありました。下手な占い師は、客が言ってほしいことではなく自分が言いたいことを告げてしまいがち。

 

活字離れが叫ばれて久しく、「読書欲」は今となっては古臭い欲望。それでもウラナイ8ブッククラブは細々と続けています。占いの本だけでなく、小説やドラマに占いが出てきたら取り上げて忘備録として使っています。会員制の掲示板なので興味がある人はウラナイ8のメンバーまでお知らせください。「地獄に堕ちるわよ」も取り上げています。読むだけの会員も大歓迎です。

 

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