先週の日曜日、杏子さん主催の易の会に出席しました。

順番に占的を出して、本人も含めた全員で占うというスタイル。一つの占的を複数で占ってみると、それぞれの人の易の神様からメッセージが降りて来る通路がだんだん見えてくるのがおもしろいところ。易の無限の可能性を感じるいい機会でした。

「私の9月の仕事運の成行」という占的。リモートワークからオフィス通勤に切り替わって、なかなか大変そうな予感がしているそうです。占ってみると、あまり深く関わらずに淡々とやり過ごすみたいな卦がよく出ました。こんなご時世ですから、どの仕事も一筋縄ではいかないでしょう。

占的を出したご本人が「人生すべてネタだと思ってやってみます」と口にされたとたん、「ノーラ・エフロンが生きていたら、コロナの時代のオフィスを舞台にどんなドラマを書いただろう」と連想が広がりました。

 

「人生すべてネタ」、英語では"Everything is copy"。英語のcopyには、複写、原稿に加えて、新聞種、題材といった意味があります。編集者が"It will make good copy!"と言ったら「それはいいネタだ!」です。

ノーラ・エフロンはジャーナリストを経て脚本家、映画監督となり「ロマンチック・コメディの女王」と呼ばれた才女。両親ともに脚本家で、二人の姉妹も脚本家という非常に個性的な家庭に育ちました。母のフィービー・エフロンの口癖が"Everything is copy"で「私が大きくなるまでに、少なくとも500回はこう言った。バナナの皮ですべって転んだら人に笑われる。でもそれを人に話せば笑い話になる。母はそう言いたかったのだろう」と回想しています。

台北の士林夜市で酔っ払って転んで前歯を折った話、今では金運にとって歯がいかに重要かという私の持ちネタとなっています。

母の教えを守ったノーラ・エフロンは二番目の夫、カール・バーンスタインとの結婚を徹底的にネタとして活用しました。カール・バーンスタインはウォーターゲート事件を報道したワシントンポストの記者で『大統領の陰謀』の著者。二人目の子供を妊娠中に夫の浮気を知り泣き崩れますが、心の中で「いつか笑い話に使える」と思い小説を書き、メリル・ストリープとジャック・ニコルソン主演で映画化までされています。

 

思えば、中華街の占いの店で2年間占ってみたのも、外国人相手に3年間日本語を教えたのも、すべてネタのためです。そして、ウラナイ8の声がかかった時も「これはネタになる」と思ったし、ウラナイ8に関わる人すべてに豊富なネタを提供できることを願っています。

Twitterでフォローしよう

おすすめの記事