先週の「阿佐ヶ谷七夕ウラナイまつり」ではお客様の隙間を狙って占ってもらい、改めて占いのおもしろさを実感しました。

当たりすぎて怖くなるようなことがありましたが、鏡リュウジは『占いはなぜ当たるのですか』で、それは「一種の宗教的な感情」と表現しています。

「当たっている」と感じる瞬間にどきどきするのは、自分がこの宇宙のなかで「ひとりではない」、自分の人生が宇宙の運行と少なくとも共鳴しあっている、意味のある存在だと感じられたことにあるのではないだろうか。

 

プラムさんにタロットで占ってもらったら、8月のカードが世界とワンドのエースでした。

13年前に始めて手放したイベントを再び開催して、ぐるっと世界を一周した気分。再び火を灯したら新しい世代にバトンを渡す。次の阿佐ヶ谷でのイベントは若い人たちにお任せします。そういえばプラムさんの別名は「ワンドの女」!

もし占いの神様がいるとしたら、阿佐ヶ谷七夕まつりの開催に合わせて占いのイベントの一つぐらいあったほうがいいと考えているのではないか。せっかく始めたのに、お店の移転によって阿佐ヶ谷での開催がなくなってしまい、神様は再開を望んでいた。今回参加してくださった方々のおかげで、4日間という長丁場でイベントを開催できた。まさにタロットカードの「世界」。

すきまホールの2階ではさまざまなイベントが開かれていますが、占いは初めて。オーナーの側もどんなふうになるか不安があったでしょう。初回を無事にやり通したことで、信用されて次の展開への道が開かれました。

そして、ウエイトスミス版のタロットだったので、ワンドのエースの絵柄がリレーのバトンにしか見えませんでした。バトンを渡す相手が目の前に座っている! 「自分の人生が宇宙と共鳴しあっている」とリアルに感じられた瞬間でした。

 

鑑定の合間のおしゃべりで出た話題。以前のイベントでテルミライト花さんに占ってもらい、鍵のチャームをいただいたことがあります。昨年秋のスペイン巡礼で、本名の一部を取って「アキ」と名乗っていました。スペイン語で「ここ」という意味なのでスペイン語話者にはすぐ覚えてもらえたのですが、英語だとちょっと発音しにくいようでした。あるアメリカ人が"A key open to the door"の "A key"と言ってくれ、自己紹介がやりやすくなりました。「日本に行きたいから、おすすめの場所を教えて」と言われることも多く、日本への扉を開ける鍵の役目を果たすことも多く、「テルミライト花さんにもらったチャームだ!」と感動に震えました。

 

今回のイベントに来てくださった方ならこうした話にきっと共感してくださるはず。「単なるこじつけ」と切り捨てる人もいるでしょうが、そんな人はそもそも占いに興味がないので接点を持つことはありません。

易を学んでいるとき「出た卦はすべて正しい。当たらないのは易者の解釈が誤っているから」と習いました。すべての占いは当たっているとまでは言えませんが、符号はたくさん出ているのです。それに気づくか気づかないかの違い。場を踏んでいくことで、感度が研ぎ澄まされていきます。タロットや易の読み会、そして今回のような実占イベントで、宇宙と共鳴する感覚をキャッチしてみてください。

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