新型コロナウイルスが全世界に広がると予言した占い師はいるのでしょうか。現実社会が想像を絶する展開になった時、占いは下火になります。

世界のどこかには為政者に進言している占い師がいるのかもしれませんが、一般の人々を占ったり雑誌に開運記事を書いているような占い師は仕事が減っていることでしょう。

エボラの感染が広がらずに済んだのは、単なる運です。次回も運に恵まれるとは限りません。感染していても無症状で、そのまま飛行機に乗ったり買い物に行けるというウイルスもあります。

人類にとって最大の脅威は、戦争ではなくウイルスです。

この発言は予言者?

ビル・ゲイツが2015年に語ったものです。

外出自粛でTEDを観ることが多くなり、ビル・ゲイツの"The next outbreak? We're not ready(次のアウトブレイク? 我々は準備できていない)"、そしてメリンダ夫人と二人で語る"Why giving away our wealth has been the most satisfying thing we've done(富を贈ることが最高の喜び)"を観ました。

 

スケールが大きすぎてビル・ゲイツほどの偉人から得られる教訓はないように思えますが、億万長者でなくても社会に何かを贈ることはできます。

この大変な時期に医療や流通など社会インフラを支える人々は、社会に貴重な力を差し出していますし、ちょっとした親切心や気遣いも平時より喜ばれます。隣に住む高齢者に声をかけたり、子供連れのお母さんに順番をゆずってあげるなど。「死んだらお金は持っていけないし、慈善活動によって最高の充実感が得られる」とゲイツ夫妻は語っていますが、誰かの役に立つことでも「自分にはまだ心のゆとりがある」と確認できて喜びが得られます。

 

ちなみに、ゲイツ夫妻は莫大な富を子供たちには遺しません。アメリカに住み教育を受ける機会があるだけでも、信じられないほどの幸運であり、世界に還元する責任があると3人の子供に言い聞かせているそうです。そして、投資の神様ウォーレン・バフェットもゲイツ夫妻の財団にほとんどの財産を託しています。

資源の呪い―天然資源に恵まれた国は経済成長ができず貧困が蔓延するのと同じように、生まれながらに巨額の富を持つ人生は呪われます。お金目当てで近寄ってくる人が多く、誠実な結婚相手を見つけるのは困難でしょう。ゲイツ夫妻やウォーレン・バフェットは富がもたらす呪いも熟知しているのは、さすがです。

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