選択に迷ったとき、占いに頼ります。選択肢のAとB、それぞれを選んだ場合の結果でカードを引いたり、卦を立てたり。

でも、正解は永遠にわかりません。タイムマシンがない限り、選ばなかったほうの結果を知ることはできないのですから。

TEDの"How to make hard choices"を観て、占いの別の活用法を思いつきました。スピーカーは哲学者のルース・チャン。

https://digitalcast.jp/v/20317/

彼女にとってむずかしかった選択は、大学での専攻。法学か哲学かで迷い、就職を考えて弁護士になるコースを選択。でも、実際に弁護士になってみると自分には向いていないとわかり、結局は哲学者となり「むずかしい選択」について研究しています。

結論は「自分自身を選択の理由にせよ」。つまり、自分らしくないと感じるなら、その選択はまちがっているのです。たとえば仕事だったら、勤務条件や社会からの評価といったものに答えを求めるのではなく、自分はどちらを選ぶ人間だろうかと考えるのです。

There is no best alternative. Instead of looking for reasons out there, we should be looking for reasons in here. Who am I to be?

最良の選択肢など、ないのです。外にある理由を探す代わりに、自分の内にある理由を探すのです。自分はどんな人間になるのだろう?

最後は"Who am I?”ではなく"Who am I to be?”ですが、命術をかじっていれば、"Who am I?"となります。

杏子さんの算命学の勉強会などで「貫索星の人は~」「石門星の人は~」などとさんざん考えているではないですか。「自分はこんな人間」とわかっていれば、選択肢を前にして「どっちが得か」「どっちが褒められるか」ではなく「どっちが自分らしいか」と考えることができるのです。私は会社勤めではなくフリーランスを選びましたが、命式を知っていれば迷うことなくもっと自信を持って選べたと思います。

 

ルース・チャンは占い師ではなく哲学者ですから、人間の自由意思を重視し「自分はあのタイプではなくてこのタイプの人間になると決め、その理由を自分で作ると、私たちは真の意味で本来の自分になるのです。自分の人生の作者になると言ってもいいでしょう」とまとめています。

このあたりは、陰転と陽転で考えることができます。たとえば私は偏財が強いのですが、同じ偏財といっても、レベルがあります。金銀銅泥の4つにたとえると上から順に「人類愛に満ちた富豪」「愛想と気前がいい小金持ち」「八方美人の浪費家」「承認欲求が強すぎて破産」でしょうか。金は無理でも銀を目指そうと意識すれば、どういう選択をすべきか自然に答えが出ます。「富豪ではないから飛行機はエコノミーを選ぶけれど、航空会社のステータスを保持してファーストクラスの客のように鷹揚にふるまう」という行動指針はここから導き出されたものです。

 

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