杏子さんの主催する易の読み会では、参加者が占的を出し合って、全員で占います。

スペイン巡礼の情報収取のために参加した「日本カミーノ・デ・サンティアーゴ」友の会主催のイベントへの参加を検討していたので占ってもらいました。

八王子ワンデー・カミーノ - 翡翠輝子の招福日記 (hatenablog.com)

易の読み会で、私のを加えて6つの卦が出ました。

ゆきのさん/沢天夬(たくてんかい)四爻

「付いて行くだけで精一杯なのでは」という占断。この時点では、ピンと来ませんでした。内容案内を読んだだけでは、単なるハイキングみたいだったから。

しかし実際にはかなりの難コース。アップダウンの多い山道は歩きにくく、ぎくしゃくと進みました。沢天夬は一番上だけが陰で下の5つの爻は陽。四爻は陽の二番手で「人の後ろに付け」。道をよく知っている人が先導してくれたので助かりました。

ゆみこさん/地風昇(ちふうしょう)三爻

「無人の村を行く」、これはずばり、前半に訪れた八王子城跡。城主の北条氏照により壮大な城郭を構想されていた関東屈指の山城です。前田・上杉軍に攻められて落城し、今となっては当時をしのぶ石畳や垣が遺されているだけ。

甘夏さん/雷地豫(らいちよ)上爻

冥豫(楽しみにひたって目がくらむ)。これは麓に戻って乾杯した赤ワイン。友の会スタッフの方がスペインワインを持参してくださっていたのです。「ピレネー以上の難所を歩き通したのだから、スペイン巡礼も大丈夫」と太鼓判を押され、帰宅後もスペインワインで祝杯の続き。酩酊して冥豫しました。

しらふさん/沢山咸(たくざんかん)上爻

頬や舌、すなわち弁舌に感応。スペイン巡礼経験者とこれから行こうとする者で会話が大いに盛り上がっているようす。ここ2年はコロナで行けなかったけれど、毎年のように巡礼をしている人から「巡礼を急いで終わらせようとせず、たっぷり時間を取ったほうがいい」とアドバイスされました。「フランス人の道は最短で30日ほどだけど、何日ぐらいの予定?」と聞かれ「四十九日。魂が再生する一区切りだから」と答えて、大いにウケました。

杏子さん/風山漸(ふうざんぜん)三爻

「鴻、陸に漸(すす)む」。風山漸は鳥が順序だてて水際から岩、陸、木、丘、空へと進んでいく卦ですから、スペイン巡礼の準備を少しずつ進めている状態にあてはまります。三爻は内卦の終わり。日本での準備が順調に進み、次は海外の情報収集へと進む時期なのでしょう。

そして私が出したのは風雷益(ふうらいえき)五爻。

風雷益も五爻まで行けば、自分が利益を得るのではなく相手に利益を与える立場。自分の体験を話して質問に答えてくれる巡礼経験者の姿です。私もそうなりたい! 次にこの会のイベントに来るのは巡礼経験後になるだろうと確信しました。益を得るためにはまず損をせよ、ということで風雷益の前にある山択損(さんたくそん)の卦が大好きなのですが、そろそろ益を人に回せる生き方を身に付ける時期です。

 

易の読み会では毎回、参加者と占的が一期一会で巡り合います。そして、卦が出た時点ではっきりとした答えがつかめなくても、その後「こういうことだったのか!」と腑に落ちることがよくあります。そして、占いっぱなしではなく、答え合わせをすることで自分なりの読み方のコツがつかめてきます。

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