夏瀬杏子さん主催の易読み会では、参加者が出したお題に全員が易を立ててそれぞれの読みを披露します。

以前、「キッチンのコンロを新しくするなら、ガスのままかIHにするか」の二択で占ってもらったところ、どっちつかずの卦ばかりでした。「わざわざ占うまでもないことを聞くな」という易神の声が聞こえてきました。料理はあまり好きではないし、これから年を重ねるにつれてますますキッチンに立たなくなるでしょう。切実ではない占的では、ぼんやりした答えしか返ってこないのです。

 

対照的だったのが2021年8月下旬、函館旅行の成り行きを占った時。

https://www.uranai8.jp/i-ching-message/

火雷噬嗑(からいぜいごう)の上爻、沢風大過(たくふうたいか)の上爻という過激な卦が出て、キャンセルすべきだ強く警告されました。旅行を予定した時期はコロナで北海道は病床不足となりましたから、のこのこ旅行になんか行くべきじゃありません。

 

そして先月、占ってもらったのが、高円寺にできた原稿執筆カフェに行ったらどうなるか。

水地比の五爻、水風井の五爻、天沢履の五爻と、私以外の3人が立てた卦はすべて五爻でなかなかいい感じ。ただ天沢履は虎の尾を踏むという少し危ういイメージがあり「作業の途中で進捗を聞かれたり、書き終わらないと店を出してもらえなくて私がキレ散らかすのではないか」という危惧の声が出ました。

実際に行ってみると、店長はソフトな物腰。2時間半集中して仕事ができました。

https://bob0524.hatenablog.com/entry/2022/05/10/183328

水地比の五爻は、となりと共に豊かになる。隣で真剣に書いている人がいるからこそ、自分も集中しようという気になります。

水風井の五爻は、井戸から清らかな水がどんどん湧いているイメージ。頭の中の井戸から言葉を汲んで、原稿にしていきます。

天沢履の五爻は「強引に決めて断行」ですから、入店時に「今日はこれだけ書く」と決めて、書き終わるまで店を出ないシステムそのもの。少々強引ですが、それだからこそ集中できるのです。

 

そして私に出たのは水沢節の上爻。

竹の節のように区切りをつけること。節度や節制ですが、上爻までいくと極端すぎる苦節です。思い当たるふしがあります。TO DO LISTに、ついあれもこれもと書いてしまいがち。自宅での仕事なら時間のリミットがないから帳尻を合わせられますが、原稿執筆カフェには時間制限があります。幸い、入店時に書き込む用紙が小さめであれこれ欲張らずに済みました。私に出た水沢節は成行というより戒めだったわけです。

同じことを占っても参加者の個性によって異なる卦が出て、それを読み解くのが楽しいし、実際にどうだったかを検証するのもまた楽しいものです。

 

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