有名占い師、今注目の占い師の皆さんの生の声を聞きに行く「占いインタビュー」
占いの世界で様々な形で活躍している方々に、「どうして占いの道に?」「どうしてそういう仕事の形態に?」などの色々な質問をしていきます。
今回のインタビューは西洋占星術研究家の登石麻恭子(といしあきこ)先生です。
人や植物・鉱物と西洋占星術との関係を長く研究され、鑑定はもちろん講座などで大活躍中の、西洋占星術における第一人者のお一人でいらっしゃいます。
占いの道にどのように入っていったか、いつもどのように研究を深めているのかなどの様々な話を、ウラナイ8メンバーの甘夏弦先生と一緒に伺ってきました。全三回です。(夏瀬杏子)
西洋占星術研究家
英国IFA認定アロマセラピスト
AEAJ認定アロマテラピーインストラクター
ホリスティックなツールとしての西洋占星術と、アロマテラピー・ハーブ・フラワーエッセンスといった植物療法や パワーストーンなどを組み合わせたセラピー占星術を実践。都内にてセッション・講座を開催中。
主な著書:
「スピリチュアルアロマテラピー事典」「366日の誕生日パワーストーン事典」「魔女のアロマテラピー」「魔女の手作り化粧品」
これからの展望について伺いました
プロになるって決めて、それで大金とまで行かなくてもお金をいただくとなるとそこで経済が動きますし、相手からもお金をもらってる分は何かを提供する、というようなギブアンドテイクが発生してる時点でプロなんです。だから実際に占いのプロになるハードルってそんなに高くないのですが、ただプロであり続けられるかって言ったら別の問題です。
ちゃんとペイに見合った何かを提案できるように技能を上げていくとか含まれていくのは自分の責任です。
「続ける」ってことが大変ですかね。
求められてる限りはやっぱり、来た球は打つという姿勢ではありたいなと思っています。
あとはあまり無理をしないというのはあります。今だったらそろそろ動画をやった方がいいのかしらとか、ZOOMなどをやれた方がいいのかしらとかあるんですけど、ハードルが高いなと思う限りは無理だなと思うんです。
そして大体が相手から要求された時に猛ダッシュで動いて、そこで対応していくって感じです。
マグロみたいな生き方というんでしょうか、 ブレーキのない自転車とか?ずっと動き続けなければいけないと思っている所があります。止まったら死ぬなっていうのもあるし。
あと、自分が面白くなくなっちゃったらおしまいなんです。
太陽は牡羊なんですけど同時に土星もいるので、多分土星期が終わるまでは好きなことをやり続ける感じになるのかなと思います。70才前までぐらいかな。
やらされるっていう部分があったとしても、その中に自分の面白いが入ってればそれでよかったりするので、「これ面白そうだよね」 って 部分がいうのがあれば全然行っちゃいます。たとえば、利益を追求し過ぎて「これ以上のペイがないとやりません」となってしまうと自分としては面白くないんです。
新しい試みもできないし・・・自分が研究したことで実験的に講座をやって、参加の方のリアクションを取ってまた研究してというようなことが面白いんです。
自分の楽しみもあるし、自分にとってのステップアップになるみたいのも同時にないと面白くないんですね。
高いとこに行けば色々見えるじゃないですか。
それには占星術の本ばっかり読んでたらダメだと思うんです。
占い師は新聞を読んだ方がいい、ニュースをみたほうがいい。
特にネットのニュースは自分にカスタマイズされていたりするので、思ったよりも狭い範囲でしか見えてなかったりするんです。
新聞は自分の全然興味のないものも目に入ってくるのでいいんです。それが仕事のどこかで役に立つかもしれない、
自分の知らない業界があるということの窓口がなかったりすると、その業界からのお仕事が来ないという話になってしまう。
占いって12ハウスマターとか、魚座マターとか言われるんですけど、そこはごっちゃな世界なので、すごく幅広くものを見ていった方がいいと思います。
1枚のホロスコープが人の人生を表すなら、 その体現が目の前にあると言うなら、 それがどこから来るのかを頭に興味深くその人を見つめることをやってほしいと思います。
私もやっぱりそこが面白いと思います。共感はできなかったらしなくてもいいんです。
こういう人がいるんだ、ってことで自分の勉強にもなるし世界が広がります。
何座の人はこうだから、という決めつけはいらなくて、ただギラギラとウォッチングするというか(笑)
あと普通にヒーリングと占星術みたいなところでも・・・こうやっていくつか出る時点で既に 、どれだけの時間がかかるんだろうと思います。
あれはちょっと自分でも面白かったと思います。
当たるとか当たらないじゃなくって、スピリチュアルな視点でぐっと引いたところから物事を見ていくんです。
そうすると天体の意味が違ってくるし、サインに関しても例えば月だったりするとそのサインのテーマに書いて上っ面をすくうしかないんだけど、土星だと中領域だし冥王星だと長時間いるんで深いテーマを拾ってくる。
そのサインの読み方が天体によってエネルギーボディの階層と差をつけて表現していったりします。
でも即物的な視点でなく、そういう大局的な視点でみることも大事ですよね。
私はアセンダントが山羊座なので、今は何が必要?って言うのを聞かれるのも嫌じゃないし、2月にはバレンタインだから女子力を上げるような講座のテーマを考えるのももちろん楽しいんですけどね。
私の教えていることがベストかって言われたらそれは確実ではないじゃないですか。
他の先生のところにも行って、色々勉強してた方が一つの解釈に対してもバリエーションが出てくるし、占い師としての幅も広がります。だから色々な先生のところに行った方がいいと思います。 色々味見をね。
松村先生が昔、「虎の穴」のころだと思うんですが、占いの講座の値段をガツンと下げたんですよ。
当時はすごく画期的で、それで今までは手が届きにくいお値段だった占いの勉強をみんなしやすくなったんです。それを見ていたから思うのかもしれません。
教える方もyoutubeで占いの授業を配信したりしますしね。
そのぶん秘伝のタレが薄くなったみたいな感じはあるかもしれないけど、占い師になりたいという人にはチャンスかもしれないです。
そこでお金になったらやっていこうかなという人だとモチベーションが続かなくなって、「これくらいのお金だったらやらなくてもいいかなあ」となるし、今みたいに山羊座に天体が入り過ぎているときは「促成栽培ですぐ使える何かを教えてください」みたいな傾向があります。
この前アロマの業界の方とも、「ちょっとこれだけ習ってすぐに仕事に」とか「協会の資格が取れたら何の仕事ができますか」とか言ってくる人が多いという話をしたんです。
資格は・・・資格はスタートラインだから!
まずはスタートラインに立とうよ、って話で、プロですって言ったあとに自分なりのモチベーション、私だったりすると動機は「面白いから」ですけど、いろんな人が見れるからという風のサインの動機の人もいるし、ちょっとずつでもいいからお金にしたいという土のサインの動機の人も、誰かを癒したいという水のサインの動機の人もいるんです。
色々な動機があるのでそれに準拠したあり方を納得できるなら続けられるはずなので、手っ取り早くやってるつもりでも続けているとそれはやっぱり蓄積になるんです。
登石先生のこれからのご活躍をお祈りしております!あと本も待ってます。
お読み下さりありがとうございました。
次回のインタビューもどうぞお楽しみに。
登石先生のインタビュー、VOL.1はこちら
VOL.2はこちら