有名占い師、今注目の占い師の皆さんの生の声を聞きに行く「占いインタビュー」
占いの世界で様々な形で活躍している方々に、「どうして占いの道に?」「どうしてそういう仕事の形態に?」などの色々な質問をしていきます。
今回のインタビューは、千葉県成田市を中心に都内などでもご活躍中の雨森亜子先生です。
2回目の今回は、占いをどうやって仕事にしていったか、またどんな経験が今活きているのかなどのお話を伺いました。
(夏瀬杏子)
VOL.1はこちら→★
占術は西洋占星術・タロット・手相・インナーチャイルドカード。
独学後、2012年より中野トナカイ まついなつき氏に師事、2013年中野トナカイにて鑑定デビュー。
お客様から”戦略系占い師”と呼ばれ、鑑定は”作戦会議”と評される。
「ひとりひとりの個性の輝き」に光を当てたい、しし座太陽の占星家。
ヨガインストラクター&こっそりヒプノセラピスト。
ブログ:「あけたりしめたり」→★
占いの仕事を始めた経緯などを伺いました
「なんだっけ、えーと、なんとかさん…?ちょっとイベント出てみない?」みたいに声を掛けられました。私、名前も顔も印象薄いみたいで、まつい先生、私のこと全然覚えてくれなくって。結構通ってたのに(笑)!
まつい先生は「名前覚えられなくてごめんね。でもあなた、顔と名前が一致しなくても、喋れば”あ~この人だった”ってわかるんだよ 」とおっしゃってましたね。
2013年の中野トナカイのお正月イベントです。みかみまき先生→★の隣に座りました。
この時みかみさんが監修した青い鳥タロットが発売されたばかりで、某有名ファッション雑誌にも寄稿してるプロの占い師さんなわけですよ。その隣に座ることになりました。
新人イベントかと思ってたのに、いきなりプロの隣で占うということで、訳がわからなかったです。
ありがたいことに! 事前に数件ご予約も入っていたのですが、初めてのお客様は飛び込みの方でした。恵まれた初陣だったと思います。
このイベント、前半はみかみ先生と私、後半は猫澤ふらん先生→★と瑛兎ビット先生→★だったんです。
ふらん先生のナグタロットを引いて節制が出たのを覚えています。
イベント後に三上先生と帰りの電車に乗ったのですが、なんで(イベントに)出ることになったの?と聞かれました。
まつい先生に声をかけて頂きましたって言ったら まつい先生が声かける人ってたぶん特徴あるんだよって。
それは自分で動かない人、らしいです。この時期に声がかかってた、ふらん先生もビット先生も私も、固定宮強いじゃないですか。
ですよね~。さすが蟹のお母さんだなと思いました。
実はまつい先生の前に、向真紀先生→★にも声をかけて頂いてたんです。
1日講座に参加した時、それまで独学だったので自分のレベルってわからなかったんです。だから、これってこうですか、あれってああですかって質問してたら「そこまで読めるんだったら さっさとデビューしてください」って言われて驚きました。
もし現場に出てみたかったらどこか紹介しますよ、と言って頂いてた頃、トナカイイベントの話が先に決まりました。自分が占う側になる可能性を考えたのは、向先生にお誘い頂いたからでしたね。
だってその頃は私、占い師になりたいとか、1ミリも思ってなかったんです。
そうなんです。声をかけられた時も正直「何で私が?」って思いました。
占い師っていうのは、生まれつき何か持っている人がやるものかと思ってて。
私自身はそんなもの持ってないし、今までずっと、誰もが知っているような堅い会社で働いてたから、そんな怪しい仕事はしたくないって思ってました(爆笑)。
それなのにイベント出ます!と返事した一番の原動力は、出生データが欲しかったんです。私のまわりの生年月日が聞ける人は、もう全部聞いてしまっていた。手詰まりを感じてました。
ええ、そうです(笑)出生時間まで揃ってるデータが欲しい、そして直接その人から話を聞きたい~~!って。
それで、 やりますやりますって返事をしました。
あと私、誘われたら乗るって決めているんです 。
考え出したら絶対面倒臭くなるんです、私。でも行けばたいてい楽しめるタイプです(笑)。お誘いに乗らなかったら、私の人生何も変わらないな、と思うんですよ。自分の限界を広げてくれるのはやっぱり人です。
でもいったん自分でやろうと思った時はすごく早いです。金星冥王星が11ハウスだから、楽しいことだったら動くんですよね。中野トナカイに通ったみたいに。
まつい先生や、ご一緒した先生たちに本当にいろいろ教えてもらったと思います。そしてわかったのは今までの考え方じゃダメだな、ってこと。私めっちゃサラリーマンマインドだったから。
ここらへんでやっと、占い師は技術と自分が商材だ、と気がついた。遅いですよね。
自分の「売り」を知ろうと、なんで私に声をかけたんですか?とまつい先生にお聞きしたんですが、「亜子ちゃん、接客業をやってたでしょ」と言われました。
その意味は後からわかりました。
占いの技術がすごく高い人でも、現場に出るとそれだけじゃやっていけないわけです。人見知りとか言ってたら仕事にならないし、最低限の礼儀も必要ですよね。
クレーム処理業務の経験が一番役に立ちました。話を受け止めて整理する、内容を切り分ける、優先順位や段階を設定する、こういう事は問題解決に必要なスキルです。
クレーム持ち込む人って「悪い人」じゃなくて「困ってる人」なんですよ。占いのお客様も「困ってる人」なので、その点は一緒です。でも占いの現場はいいですよ~平和で。いきなり大声で怒鳴られたり、初対面の人に殺すぞ!と凄まれることもありませんからね。
8年くらいだったかな?商社系のキャリア専門店で働いてました。
一番安い携帯電話が12万円以上した時代です。最初の頃のお客さんは、お金持ち、個人営業の人、釣り人。釣り人や山に一人で入っていくような人は、出先で何かあったら命に関わります。
個人タクシーや宅急便の人達も「つかまる」ことで機会が増える仕事。こういう人たちは携帯の価値をすぐに理解できたので、持つのが早かったです。
仕事の人は12万くらい、あっという間に取り返せちゃってましたよ。
あと面白かったのはお金持ちのおじさんたち。
「俺ね、別に必要ないんだよ。でも仲間が、今時携帯持ってないと恥ずかしいって言うからさ…。」って首かしげながら買いに来る。
ポンと払えるお金はあるけど、携帯の価値はわかってないんです。仲間内で恥かきたくない、とか、それくらいの動機なんです。そんなの買う時に全然楽しくないじゃないですか。
だから私の仕事は、お話を聞いてその人の生活を知ること。
その人の生活の中で、携帯にはこんな使い道や機能がありますよ、今までこうだったのがこうなりますよ、 今までと違うビジネスチャンスが広がりますよって説明するんです。
生活に携帯を取り入れることで考えられる、新しい価値を一緒に見つけるんです。「おお!そりゃいいなぁ~!」って、嬉しそうに帰っていくのを見るのが、私も嬉しかったです。
個人には成績がつかない会社でしたが、結構売ってたと思いますよ。
嬉しそうに帰っていったおじさんが「うちの従業員達にも持たせることにしたよ」って法人でリピートしてくれたりね。
女の子のスタッフばかりの店だったので、ビジネスマンの男性が来て「合コンしよう」とかしょっちゅう言われるんです。
たいてい適当に「それでは10人お客さん紹介していただけましたら…笑」なんて冗談にしてたんですけど、中には本気にする人もいて、本当にどんどん紹介してくれちゃって・・・
でも私7人目を紹介されたあたりで転勤になってしまったんです。別に逃げたわけじゃないです(笑)
VOL.3は来週木曜日にアップします。
完結編です。お楽しみに~
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