多くの人が占いを好むのは「本当の自分」を知りたいから。でも、本当の自分なんてものは存在するのかと疑問を投げかけるのが、イギリスの哲学者、ジュリアン・バジーニです。
TEDトーク「本当の自分は存在するか」
https://digitalcast.jp/v/22474/
占いを学んで「私は射手座だから、戊(つちのえ)だから、偏財(へんざい)だから、こうなんだ」と安心できたのは事実です。でも、それが絶対的で変化しないと考えると息苦しくなります。最近だったら、占いより科学的な性格タイプ分析。私はINFJ-T(提唱者)と出ました。ブログやこのデイリーメッセージで自分の体験や考えたことをせっせと書いているので、まさに提唱者なんでしょう。雑誌では必ず占いや性格診断のページが掲載され人気があるそうで、イギリスも日本も同じです。
こうしたものが永遠の真実であり生涯を通じて同一であるものだと考えてしまいがちですが、ジュリアン・バジーニは異論を唱えます。
There are all the set things, like beliefs, desires, sensations, experiences, they're real related to each other, and that just is you.
信念、願望、感覚、経験といったものすべてが関連し合って存在しており、その在り方が「あなた」に他なりません。
滝は常に流れて、永続的なものは何もなく、常に変化し続けています。人間も同じ。もちろん、人が成し遂げられることには限界はあるけれど、私たちには自分で自分を形成する力があります。「本当の自分」は自ら作り出していくもの。自分という存在をある種のプロセス、つまり変化し続けるものだと考えると、とても解放的な気持ちになります。滝とちがって私たちは自分の目指す方向をある程度は自分で決める力があるからです。
Well-makers lead the water, fletchers bend the arrow, carpenters bend a log of wood, wise people fashion themselves.
井戸職人は水を導き、矢師は矢の曲がりを治し、大工は丸太をまっすぐにし、賢人は自分自身を特定の形に仕上げる。
自分はどんな人間なのか占いを通して探ってみるのは楽しいことですが、それはあくまで設計図や予定表のようなもの。示されているのは大雑把な方向性であり、環境や選択によって千差万別の人生を生きることになります。こうした視点で占いを活用したいものです。













