8月9日から12日までの4日間、阿佐谷七夕祭りに合わせて占いイベントを開催します。
このイベントを始めたのは2011年のこと。まったくの手作りで試行錯誤を重ねていましたが、当時阿佐ヶ谷にあったタロットバー・アーサとウラナイ・トナカイの力を借りることでどんどん発展。フリーランスのライター業のかたわら非常勤の日本語教師を始めて超多忙となり運営から離れてたのですが、アーサもトナカイも阿佐谷を離れました。そのうち仕事からもほぼリタイアとなり、占いイベントを再びやってみたいという気持ちになりました。
といっても、実質的な運営は玉紀さん、ユミコさん、杏子さん任せ。ともみんさん、まるさん、甘夏さんは占い師として登場する予定です。
このイベントを始める動機はいろいろあるのですが、本田濟の『易経講座』の兌為沢(だいたく)に刺激されたのもその一つです。
兌為沢は二つの沢がくっついて水脈を通じて潤し合う形。麗(つらな)る沢。麗沢大学の麗沢です。沢が二つで麗しく、ますます水量が増します。君子はこの卦を見て「朋友講習」、すなわち「友人が集まって一緒に学ぶ、これ以上の喜びはない」と読みます。
占いの学び方はさまざまありますが、人を占ってみるのはとても効果的です。いくら勉強しても占いが当たらず開運もしていないのは、視野が狭いから。他人の靴を履いてみる、すなわち異なる視点を持つことで、タロットカードや易の卦、ホロスコープや命式の読み方の幅がぐっと広がります。
八卦の「兌」はおしゃべりや会話、おいしいものなど口にまつわる楽しさを象徴しますが、占いは言葉を介して人生を読み解きます。イベントですから、それほど深刻な相談は持ち込まれず、新しい気付きを得てちょっと楽しくなるようなメッセージが飛び交うことでしょう。よろしければ占いついでに、お店の名物のアジア屋台料理やドリンクもご賞味ください。
伊川易伝には「朋友講習」は喜びがあるだけでなく、お互いに利益しあうとあります。今回のイベント会場は友人のお店の2階の貸しスペース。占い師は経験を積んで腕を磨き、お客さんは気軽に占いに触れて、お店はスペースのレンタル料が入り、人の出入りが多ければフードやドリンクも売れそう。三方ともに利益があるイベントになるように、案内や雑用係として参加します。