「イオンやAmazonばかりで買い物をしていると、地元に何も残らない」という意見をネットで目にしました。確かにイオンやAmazonは品揃えも多く便利だけど、「遠くにお金投げたらまず返って来ない」。

これで思い出したのが、お隣の奥さん。私より10歳上の公認会計士で、家事はすべて外注し精力的に仕事をこなしています。隣に自分より金回りのよさそうな人が住んでいるのは最大の開運法ですから、大いに安心していました。

数年前、お隣から荷物が運び出されているのを見て「もしかして引越し?」とあせったのですが、駅前の億ションに個人事務所を開くと聞き、ほっとしました。

ある日、その奥さんに「トイレットペーパーやティッシュはどこで買ってる?」と聞かれました。定期的に消費する日用品はもっぱら西友のネットスーパーで食品と一緒に宅配してもらっているのですが、奥さんは隣の薬局で買っているというのです。

そういえばマンションの隣に小さな薬局があります。漢方薬がメインのようですが、店先のワゴンにはトイレットペーパーやティッシュも置いています。

「西友やマツキヨと比べて割高だけど、たかが知れてるでしょう? コロナで品薄になっていた時も、取っておいてくれたから助かった。それに、地元がチェーン店ばかりになったら味気ないから、できるだけ個人経営の店で買うようにしている」と奥さん。

なるほど、お金持ちはこういう発想をするのか。お金を一種のエネルギーと考えて、確実に循環させているのです。

私が最も利用している個人商店は八百屋と酒屋さん。どちらも猫を飼っていて、八百屋の猫は「レタス」と「豆」、酒屋の猫は「サイモン」という名前でした。三匹は亡くなって久しいのですが、猫がきっかけに店の人と話すようになり、ネットスーパーでは得られないちょっとした交流があります。

先日は八百屋さんで地元の商店街応援キャンペーンの応募券をもらいました。「ぜひ、当ててくださいね」と言われたので応募してみると、1万円の買い物券が当たりました。八百屋さんで報告すると、切手を貼って出すのが面倒くさいと敬遠され、かなりの高確率で当たっているそうです。

一気に有名になり潤沢にお金を巡らせている風水師は「鮭の稚魚を川に放流するイメージでお金を使うと、大きく成長して自分の元に戻って来る」と語っていました。便利なネットショッピングで使うのもいいけれど、顔が見える店で使うとお金の循環が実感でき、ますますお金が入って来るという好循環につながります。

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