大谷翔平のマンダラチャートに触発されて、八卦を取り入れる試みを発表したところ、玉紀さんがインナーチャイルド版に発展してくださいました。八卦だと自分の中に落とし込んでイメージを広げていくのですが、カードを使うと「天からの降って来たメッセージ」という偶然性がプラスされます。春分の日のインナーチャイルドカード会が楽しみです。

 

さて、野球シーズンの開幕も近づき今年も大谷翔平の活躍が期待されるところですが、彼のエピソードを耳にするたびに思うのが「この親にしてこの子あり」。両親も立派すぎるのです。

「天才の育て方」といった子育て本を一切出していないところが偉いと出版業界ではささやかれていますが、我が子がどれほど成功を収めようとも寄りかからない。普通の住居に住み続けリフォーム代も自分たちで出し、大谷がプロになっても母は焼き肉屋のパートを続けていたそうです。

野球少年の大半は父親の影響で野球を始めるパターンが多く、「巨人の星」ではありませんが父は息子を自分の分身のように扱いがちです。あるプロ野球選手は高校卒業後の進路は父親が関係する実業団に行くはずだったのが、ある日帰宅するとプロ球団に入ることになったと言われてびっくり! 父親がスカウトに口説かれ、本人の意思を確認することなく父親の一存で決めたのです。

その点、大谷の父親は自宅にスカウトが訪ねて来ても「すべて本人に任せているので、父親の私に接触しても意味がない」と明言していたそうです。

 

親が子供をよその子と比べるのと同様に、子供も親をよそと比べます。「あそこの親は理解があるのに、うちの親ときたら」「友達はかなりの額のお金を遺してもらうのに」といった具合。

親も人間ですから完ぺきではないのです。そもそも、親の遺伝子がなければ自分はこの世に存在しなかったのですから、親に不平不満を抱くのもお門違い。

オスカー・ワイルドの名言。

Children begin by loving their parents. After a time they judge them. Rarely, if ever, do they forgive them.

子どもは最初は親を愛するが、やがて親を裁くようになる。許すことはめったにない。

許せないとしても、「親もあの時はあれで精一杯だったのだ」と理解しようとしたいもの。私の場合は父も母も鬼籍に入り、もう裁くこともできません。来週はあの世とこの世の距離が近くなるお彼岸です。両親がいたからこそ、この世のおもしろさや楽しさも味わうことができたと考えることにします。

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