先週の土曜日、ウラナイ8号室で易の読み会に出た後、杏子さんとユミーナさんのローマ食堂に行ってきました。
ゆみこさんの水晶リーディングもお願いしました。杏子さんは「来年の運勢とアドバイス」を見てもらったようですが、私は「過去世から見る今世のテーマ」。
上の絵が過去世で中国南部が東南アジアあたり。
移動するカゴか神輿の上に乗せられているのが少女。暑い地域なのか、ヤシの葉のような覆いもあります。お付きの人もいて、書物のようなものを延々と読み聞かされていて、お勉強の休み時間は洞窟のような場所に閉じ込められています。お姫様まではいかないけれど、労働もせずにこんなことをしているのですから貴族階級でしょう。「不満でたまらない顔をしている」とユミコさん。自分の足で動けず、知識を一方的にインプットされるだけなのが嫌なのです。
下の絵は今世でのテーマ。
長いアンテナのような筆記具で記録しています。何を書いているかというと、風呂を覗くような下世話な話題。変質者ではなく、番台に座って何食わぬ顔で覗き見るのです。女性セブンの記者は天職?
旅先では観光名所や美術館など高尚な場所には足が向かず、酒場と浴場ばかり巡っているのは、知識は与えられても自由がなかっただった過去世の反動なのでしょうか。右下は猫の寝床を作っているような、書き上げた文章を推敲しているような動作です。
年末年始を迎えて「また一年を無為に過ごしてしまった」と苦い思いがこみ上げてくるのですが、ゆみこさんに見てもらったおかげで心の大掃除ができたような気分。 くだらない衝動や趣味にも意味があるのです。
ユミーナさんの本格的イタリア料理を堪能したのは6人がけのテーブル。杏子さん以外は初対面の人ばかりです。若いカップルはイタリアを旅したことでユミーナさんのブログにたどり着いたのが来店のきっかけ。なぜイタリアかというと、『ジョジョの奇妙な冒険』のイタリアを舞台にしたシリーズがおもしろかったからとのこと。私は須賀敦子のエッセイでヴェネチアやミラノ、トリエステに行ったと話しました。
同じメニューを味わいながら共通の話題で盛り上がるのは、夕食付きのスペイン巡礼宿のよう。日本びいきの巡礼者からはハルキ・ムラカミがたびたび話題に出されたし、それぞれの出身国の名作について語ったものです。
年を重ねてこの世に別れを告げるのは少し怖いけれど、過去世や来世を想像したり、一期一会の交流を楽しむとうちになんとかなるんじゃないかという気になります。こうした一夜を過ごせたのは、占いを介したゆるいつながりのおかげです。