占いを学ぶ理由は人それぞれですが、「開運したい」あるいは「自分を知りたい」が大きな二つだと思います。

タイトルに惹かれて手に取った一冊。

運を科学でつきとめる? 著者は脳科学者にして医学博士です。

「運のいい人は自分のものさしで測った自分が気持ちよいと思える状態を積極的に作り出す努力をしている」とありました。

人からどう見られるかを気にして、やりたいことを我慢してつまらないことをしぶしぶやっている人は運が悪い。「おもしろそう!」という感覚は脳内の報酬系を刺激して、ドーパミン(やる気)が放出され幸せを感じるそうです。

占いと対極にある脳科学のようでいて、占いの効用の解説にもなっています。なぜなら、何をおもしろがり何をつまらないと思うかは人によって異なり、自分のものさしを自覚していない人もいるから。

私の例で解説します。

若い頃は詩人や小説家、哲学者にあこがれて、経済力のある男性と結婚して家事の合間に読書を楽しめる生活ができればいいと思っていました。昭和の時代は、女は結婚によって運不運が左右されると思わされていたのです。

四柱推命を学び、自分には「財」はたっぷりあるけれど、女性にとって夫を示す「官」がまったくないことがわかりました。夫の金なんて当てにせず、自分で稼ぐことこそ私の生きる道。そして、地道に努力して所得を上げる「正財」ではなく、財を回転させていく「偏財」ですから、組織の中で出世していくよりフリーランスで働くほうが合っているのです。

額に汗してまじめに働いている人からすると決して褒められた生き方ではありませんが、占いによって自覚できた私のものさしです。

 

ゆみこさんのブログで東洋占術の「ないものはない」を思い出しました。

ないエレメンツは補えてるの? | 西洋占星術と水晶・タロットリーディング みずまち☆ゆみこの占い (acquacitta.com)

玉紀さんと知り合った頃、「ないものはない」という話題でよく盛り上がりました。

2014/06/10 ないものはない? | 天海玉紀 lady-joker.com

ないものを嘆くのではなく、あるもので勝負する。そう割り切れるのが東洋占術の強みです。

そして、巡りくる運気によってものさしの尺度は微妙に変わります。ないものが巡ってくる年や月を活用するのも開運法。私だって一生を通じて蓄財だけを追求しているわけではありません。今年は壬寅に合わせてものさしを少し修正し、おもしろそうなことを追い求めます。

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