利尻島の魚市場では、魚を入れる段ボールに漢字のスタンプを押しているそうで、地元の街歩きガイドさんからクイズが出されました。

「魚編に春と書く魚は? 1番ニシン 2番タラ 3番メバル」

タラは確か魚編に雪だったはず。メバルはあまり北海道のイメージがないので1番のニシンかと思ったら、正解は3番でした。本州ではアカメバル、クロメバルが一般的ですが、水温の低い地域に生息するウスメバルが北海道でよく獲れるそうです。そして、ニシンは漢字で「鰊」です。

『うらおもて周易作法』は仁田丸久氏の講座の書き起こしですが、ある日の講座の前説で、魚編の漢字を取り上げています。

占いに関係のある魚はなんだというと「鮎」。アユは新鮮なものです。そこでわれわれの占いは新鮮なものでなければいけないと考えました。

易の字のついた魚はなんだと思ってみるとそれは「鯣」です。スルメはすっと噛んですぐ捨てるものではないのです。スルメは噛めば噛むほど味のあるものです。

だからわれわれの易占も、新鮮であって噛めば噛むほど味のあるものでなければいけないと思います。

測字占をよくやっているだけあって、仁田丸久氏はうまいこと言います。

射覆でBTSのイラスト付きペンケースを当てるのに、二人が地水師(ちすいし、英語ではARMY)を出したという話を書きましたが、易の神様は日々アップデートしているのです。

ヒップホップのクラスを続けていいものか、主催する易の会で占って雷地豫(らいちよ)を出したこともあります。雷は音の象徴。古代中国の聖王は、この卦により地に響く音楽を創造したとされます。音楽は人間だけでなく神も楽しませ地上に招く力があるからです。

鮎のように新鮮な占的にも易で対応できるし、一方で鯣のように噛みしめて当たった外れたにその時だけの判断に終わらず、じわじわと検証していくことも必要です。

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