ウラナイ8には旅好きなメンバーが多いので、旅の記事がたくさん書かれるはずです。

私も旅が大好き。旅をするために働いているようなもの。

学生時代はアメリカにあこがれ、アルバイトで渡米資金を貯めました。卒業旅行はグレイハウンドバスでアメリカ横断+縦断。同じゼミの友人と行くはずですが、奈良の旧家のお嬢様だった友人は「嫁入り前の娘がとんでもない!」と両親に大反対されて断念。結局、私一人で行くことになりました。

テキサス州エルパソのバスターミナルで、「どこかで見たような人がいるな」と思ったら、大学の知り合いでした。その人が夫になりました。お互い「この人と結婚したら自由に旅ができる」という下心があったから。今年で結婚34年です。結婚後も一人旅をするし、二人で旅行しても旅先では各自自由行動を選ぶこともあります。

アメリカに行かなかった奈良の友人は、なかなか縁談がまとまりませんでえした。お母さんから「こんなことなら、一緒にアメリカに行かせたらよかった。出会いがあったかもしれなかったのに」と嘆いていましたが、結局は良縁に恵まれ、三児の母となっています。

アメリカの次に夢中になったのがアイルランドです。コピーライターとして5年ほど勤めた広告制作会社を辞めて、3カ月の一人旅。20代最後の夏でした。すでに既婚でしたが、結婚前の思惑通りです。

この時、アイルランドに国立の日本庭園があることを知りました。週刊朝日に記事を載せたことがきっかけで、フリーランスのライターになりました。

40代からはフィンランドにハマり、シャイな国民性のフィンランド人と知り合うために始めたのがカウチサーフィン。日本好きなフィンランド人の友達ができ、個性的なフィンランド旅行が楽しめました。

カウチサーフィンはホストファミリーへと発展し、日本語学校の学生をホストしたことが日本語教師への道を開きました。

こうして振り返ってみると、旅によって人生が展開してきました。

その一方で、ささやかな好奇心、冒険心を満たすために旅に出ます。観光スポットを巡るよりも、地元の日常生活を垣間見て想像を広げます。

スティーブ・ジョブズは、The journey is the reward.(旅こそが報酬だ)という言葉を残しています。rewardを報酬と訳すとお金のイメージが強くなるので、私は「ご褒美」に置きかけています。そして、Not the destination.と続きます。目的地に到達することだけでなく、旅のプロセスすべてを楽しむこと。これからはそんな旅を目指します。

占いのポータルサイトですから、吉方取りの旅も取り上げられるでしょうが、旅に出た結果、人生が好転すればすばらしいことですが、旅そのものが楽しければそれでもう十分なのです。東洋の開運術では、気のよどみを嫌います。閉め切った部屋、使われない井戸は凶。移動することで流れが変わり、新しい運気を呼び込みます。隣の駅の新しい飲み屋を開拓したり、銭湯に入ってみる…それだけでも、reward(ご褒美)になります。

 

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