寅年戌月、午方位の吉方取りの八丈島旅行。

午後22時半に竹芝桟橋を出航し、翌朝八丈島着ですから寝ているうちに船が進むのですが、帰りは日中まるまる乗船するので少々時間を持て余します。

御蔵島と三宅島から船客がどっと増え、一人旅の女性もいたので、少し話しました。ダイビングが趣味で、何度も御蔵島でイルカと泳いでいるとのこと。寒くなるとイルカが島に来ないので今年最後のチャンスです。

「海に潜るようになって、人生が変わった。あの光景に接したら、どんな犠牲を払ってもまた潜りたくなる」と熱弁。そんな人にとって、わざわざ八丈島まで足を伸ばしたのにまったく海に潜っていない私は不思議でたまらなかったでしょう。温泉と登山なら、島に行かなくてもどこでもできます。さすがに初対面で吉方取りの話をするとあやしい人だと思われるでしょうから「たまには違った土地もおもしろいかと思って。船に乗るのも好きだから」とごまかしました。

魂を満たす喜びは人それぞれ。みんながみんな同じものに夢中になったのでは、世の中がつまらくなります。

旅好きにとっては全国旅行支援は大きなサポートですが、人気の宿はすぐ予約が埋まり、とても混雑しているようす。本当に旅が好きなら、割引なんてあってもなくても出かけます。「今ならお得だから「流行しているから」という理由で人と同じことをしてみても、お金と時間の無駄になるかも。

ときどき「何を生きがいにすればいいのか」「どんな趣味を持てばいいのか」を占ってほしいという人がいますが、それは占いで決めることではありません。「学ぶ」「子供を育てる」「料理を作る」といった実用的な行為が好きでたまらないのなら、それはとても幸運なことです。無条件でのめり込んで、人からどう思われようが続けたくなるもの。まだ出会っていないのなら、できることから体験してみて、方向を探ることから始めてみてはどうでしょう。

人はお金がないと生活に困りますが、魂を満たすものがないと生きる意味がわからなくなります。

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