先週開催された阿佐ヶ谷JAZZ占いストリート。

前回の七夕まつりは久々のイベントだったので、地元のスポーツクラブの知り合いにも声をかけて来店してもらいました。「とてもおもしろかった」と喜んでくれる人もいて、今回も来る気満々でした。ところが、イベント終了後にスポーツクラブで会うと「ごめんなさい! すっかり忘れてて、気がついたらもう終わっていたの」と謝られました。

基本的に幸せな人なんでしょう。七夕イベントで初めて占ってもらったと言ってました。悩むことがないから占いとは無縁だったのです。

「占いなんて、忘れるぐらいでちょうどいいから。それでいいんです」と返しておきました。

というのも、七夕イベントでは占いが必要ではない人にも声をかけてしまい、失敗したと思ったことがあるからです。超現実派の飲み友達。大手金融に勤めるバリキャリ女性です。

定年までの生涯年収を計算して老後をプランニングして、金融知識があるのに株には手を出さないという堅実派。アルコールはたくさん飲むけれど、タロットカードの原理が飲み込めない。どうして偶然に出たカードが未来を示すのか、そんな理不尽なことがあっていいのかという疑問を抱いたみたいです。

ウラナイ8界隈にいると、占いほどおもしろいものはなくて、世間にもぜひ伝えたいと意気込んでしまいがちですが、占いは裏稼業で胡散臭いものです。イベントの高揚感でこれを忘れてはいけません。

 

余談。日本で最も格式が高い神社に占い雑誌の取材を申し込んだところ、広報担当者にけんもほろろに断られたことがあります。「なんだよ!宗教と占いはつながっているのに」と憤慨しましたが、世間一般の見方を教えてもらったような気もします。占いができるからといって、いい気になってはいけない。あの神社は好きではありませんが、戒めのために時々思い出しています。

「占いはカルトの入口」などと言う人もいます。

私の基本姿勢。

泥棒ほど悪くはないけれど、大手を振って自慢できる職業でもない。必要とされることもあるから、世の中の片隅で待機している。世間からの逆風をやり過ごすには、これくらいの低姿勢がいいのかも。

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