風火家人（ふうかかじん）は、「女は家の中にいて煮炊きをせよ」みたいなイメージがあり、あまり好きな卦ではありません。三爻の爻辞は「家長は厳しく家族を律し、女子供がきゃっきゃと笑い転げるような節度のなさではだめだ」と頭の固い親父の小言みたいです。
実際には、家の中が散らかっている時に出やすい卦です。外で大きなことを成し遂げる前に足元を固めるべきという戒め。
ウラナイ8の成り行きを占って出たのは、風火家人の四爻。ちょっと意外な感じがしました。メンバーの中で、保守派の親父に認められそうな生き方をしているのは、３人の子を持つ杏子さんぐらい。残りの６人は日本の少子化を加速させ、家の外であれこれ動いています。
新しいプロジェクトを始めるというのに、風火家人はおとなしすぎるようだけど、別の見方をすればウラナイ8にはぴったりです。
易の八卦を家族や人間にたとえると、風は長女であり年増の女。火は次女であり中年の女。まさにウラナイ8は風と火の集まりです。一番若い甘夏さんは三女の若い乙女なのでちょっと気の毒ですが、甘夏さんのウラナイ8の成り行きは火沢睽（かたくけい）だったそうです。彼女からすると火と沢の集まりなんでしょう。
ウラナイ8は決まったスペースを設けず、目的に応じてレンタルスペースでイベントを開催していきます。会場の下見から設営まで、きめ細かく打ち合わせして、骨身を惜しまず動くメンバーたち。参加してくださる方々が楽しく居心地よく過ごせるように心を砕くのは、まさしく風火家人です。
上卦の風は柔軟性。想定外のことが起こっても、しなやかに対応する。そして下卦の火は知性。占いというツールを活用して、人生を豊かにしていくために知恵を絞る。風火家人を得たことで私の中でウラナイ8の活動目的が固まりました。
そして、風火家人の四爻を変じると天火同人。ウラナイ8の趣旨に賛同した人が次々と集ってくるのが理想的な展開です。
