毎年恒例、玉紀さんとゆみこさんの「東西占術で読む」シリーズは年明け配信となるようす。楽しみに待ちましょう。

私はこの時期に毎年、十干十二支で来年予測をしています。

https://bob0524.hatenablog.com/entry/2022/12/07/080609

松尾芭蕉の『おくのほそ道』は「月日は百代の過客にして、行き交ふ年もまた旅人なり(月日は永遠の旅人であり、行き交う年も旅人)」で始まります。

元ネタは李白。「天地は万物の逆旅にして、光陰は百代の過客なり」。

逆旅(げきりょ)の逆は迎えるという意味で、逆旅で旅客を迎える宿となります。すなわち、天地はあらゆるものを泊める宿屋。そして、時の流れは永遠の旅人。さすが中国の詩人はスケールが大きい。

 

芭蕉と李白を踏まえて、私たちも2013年という旅人を宿の女将として迎えましょう。

その場合、重要なのは旅人と女将の相性です。2023年を人格化し、友達としてフレンドリーに接したらいいのか、単なる客としてビジネスライクにお世話した方がいいのかを考えます。

癸卯さんは、春の柔らかな雨のような人。友人や家庭を大事にする優しさに満ちています。「素敵。友達になりたい」という人もいれば、「こういうタイプ、食えないよな」と思う人もいるでしょう。

癸卯さんの前に泊まっていった壬寅さんとは、五行の水と木で同じ組合せですが、中身はかなり違います。壬寅さんはエネルギッシュで行動的。雪解け水がどっと流れ込んだ大河です。スケールが大きすぎておもてなしに困った人は、癸卯さんがやって来てほっと落ち着けるでしょう。そして、壬寅さんと一緒になってアクティブに楽しんだ人は、癸卯さんには繊細な気配りを。

干支の組合せは60パターンあるので1963年以来、60年ぶりとなります。私は還暦を過ぎたので、癸卯さんとは再会ですが、前回は幼児だったのでほとんど覚えていません。これから徐々に「お久しぶり!」の旅人がやって来ます。旅人を迎えるのもあと何年でしょうか。

癸卯さんとは、早めに親愛関係を築いたほうがお互いに楽です。たとえ相性が悪くても、「悪意は持っていないから、平和的に過ごしましょうね」と最初に伝えておくとスムーズです。そして、ブログにも書きましたが、癸に手偏を付けると一揆の「揆」。心優しい人ですが、怒らせるとぷいっと蒸発する危うさがあります。そんなことを念頭に置いて、2月4日の立春に癸卯さんをお迎えしましょう。

Twitterでフォローしよう

おすすめの記事