先週は夏瀬杏子さん主催の易の読み会がありました。

易の読み会、いつもわくわくします。自分だけで易を立てていたら、一つの通路しかないのに、みんなでやればそれぞれの解釈を聞くことがでて、通路がぐんぐん広がります。

適切な問いを立てることが易のポイント。「笑って問えば笑って答える」と言われるように、いい加減な問いではいい加減な答えしか得られません。

人のことを勝手に占っても当たらないのはこのためです。切実に答えを欲しがっているのはあくまでも本人です。それを他人が好奇心で占ってもなかなか当たらないでしょう。私が受けた易の講座で、大統領選や都知事選を練習のため占ったことはありましたが、結果は絞れませんでした。

易読み会でも話しましたが、以前、杏子さんのお子さんが受験生だった時、杏子さんは「息子は大学に合格するか」ではなく「受験に母としてどう接したらいいか」を占的にしました。

易をドイツに紹介したリチャード・ヴィルベルムは序文でこんなことを書いています。

トランプ占いで「一週間以内にアメリカからお金を同封した手紙が来る」と出たら、その手紙が来るまで待つしかない。しかし、易は結果をそのまま受け止める占いではなく、「それなら私は何をすべきか」と問う。

そして、得られたの陰陽を変えたり、卦全体を裏返したり、ひっくり返してみることでまた違った側面から眺めることもできます。

実際の占的を立てて、他の参加者の解釈にも耳を傾けながら、自分の読みを深めていく。杏子さんにはこれからも易の読み会をどんどん開いてもらいたいものです。

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