自宅で過ごす時間が長くなり、TEDもよく見るようになりました。

「運を良くするための少しのリスク」。いかにもそそるタイトルですが、プレゼンテーターは占い師ではなく、スタンフォード大学でマネジメント・エンジニアリングを教えるティナ・シーリグです。

彼女は起業家支援も行っているので、成功と失敗のパターンを間近に見て「運」の重要性を強く意識したのでしょう。

 

冒頭から引き付けられました。

「運とは、雷のように突然やって来るものではなく、常に吹いている風のようなもの」

もしかして九星気学か易?

雷は三碧木星(震)、風は四緑木星(巽)。

三碧木星は季節では立春、時間では日の出に対応し新規スタートを象徴します。起業や新製品は三碧木星ですが、そのすべてが成功するわけではありません。雷は大きな音が出るのでびっくりしますが、直接打たれなければ被害はありません。三碧木星は「声あって形なし」で詐欺や嘘という凶にも転じます。

一方、四緑木星は季節では初夏、時間では午前中。日の出の勢いはありませんが、陽の気が順調に伸びて縁談や商談がまとまります。婚活の吉方取りで四緑木星の方位である東南が勧められるのはこのためです。

 

運は三碧木星みたいな一過性の勢いではなく、四緑木星のように穏やかに巡るもの。一攫千金を夢見てギャンブルするより、住まいを整え身近な人間関係をなごやかにするほうが開運につながるのです。

 

そしてティナ・シーリグは運を良くするための具体的な方法として次の3つを上げています。

① take some risks and get out of your comfort zone

コンフォート・ゾーンから出て、リスクを取ること。ネットフリックスの『クィア・アイ』でも「コンフォート・ゾーンから出よう」と盛んにアドバイスされます。人間は基本的に変化を嫌いますから、ファッションや食事など同じパターンを繰り返しがち。自分に似合うもの、幸せを感じられるものに変えていくことで確実に運気は上昇します。

ティナ・シーリグが例として挙げていたのは、飛行機の座席が隣り合った人に挨拶して会話することです。たしかにこれも開運効果がありますが、コロナ以降の世界には向いていません。飛行機自体が飛ばないし、見ず知らずの人と面と向かって会話するのは感染リスクが高すぎます。代わりにネット上で人間関係を広げることが奨励されるかも。

② show appreciation

感謝の気持ちを伝えること。ティナ・シーリグは一日の終わりにその日に会った人を振り返り、感謝のメールを送っているそうです。これはすぐに実行できる方法です。

③ change your relationship with idea

アイデアとの関係を見直すこと。最悪のアイデアのようであっても、そこから新しい芽が生まれることがあります。例として「最低のレストラン」を学生たちに書かせたカードをシャッフルして配り直し、そのレストランをよくするためのアイデアを考えさせる授業を紹介していました。

 

新型コロナウイルスで気持ちが塞がれる状況が続いていますが、リモートワークが推進されるなど、新しい流れが生まれています。長老支配の日本政治も変わるかもしれません。ウラナイ8のメンバーも次々と新しいチャレンジに取り組んでいます。なんとかこの危機を乗り越えて、世界の人々により充実した人生がもたらされますように。

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