先日受けた、あおたのりこさんのカードセラピー「黄金の道はすぐそこに」。

テーマとなったカードは「オズの魔法使い」で、ドロシーたちはエメラルドシティに向かうために黄色いレンガ道"Yellow Brick Road"を歩きます。

エメラルドシティは理想郷であり、そこにつながるレンガ道は夢の実現へと導く道と解釈されますが、調べてみると二通りの意味があるようです。

物理的な道ではなく、夢を実現するための成長の道や人生の旅路。インナーチャイルドカードではこちらの解釈でしょう。

もう一つは、黄色のレンガ道が金(Gold)を示唆するというもの。アメリカ経済や資本主義の象徴です。アメリカの自己啓発本やハリウッド映画では"Yellow Brick Road"が世俗的な成功への道の比喩として使用されることがよくあります。そこから、誘惑とか誤った希望という意味も生じます。安易に金を儲けたり成功しても精神的な満足は得られないという教訓です。

 

7月に訪れる予定のコロンビアは世界有数のエメラルド産出国であり、黄金の国。この旅に私を駆り立てたガルシア=マルケスにとって黄色は幸運をもたらす色。だけど、ゴールドは絶対にだめ。ブレスレット、時計、鎖、指輪は絶対に金を避け、家の中にも金製品は一つもないそうです。

『百年の孤独』では、ホセ・アルカディオ・ブエンティアが錬金術に成功してできあがった黄金を息子に見せるのですが、「どうだ、犬の糞みたいだろう」と言います。世俗的な富や成功は結局的なところ、意味がないのです。

さて困った。ガルシア=マルケスにあこがれてはるばるコロンビアまで出かけるのに、私はゴールドのレンガ道を歩くタイプ。人より抜きん出て金を儲けようとあがいてきたのです。だからこそ、いつでも自由に好きなところに行ける富を手に入れてコロンビアにも行けるようになりました。

黄色だけでもすばらしいけれど、俗世に生きていくためにはある程度のお金はあったほうがいい。願わくば、コロンビアで黄色とゴールドの好ましいバランスを見つけたいものです。

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