たしか、大学生の頃に手相を見てもらったのが、初めての占い体験だったかなぁ。
学内に趣味で手相を見る講師がいるという噂を聞きつけ、友達と連れ立って見てもらったことがありました。でもなぜか、肝心の占いはしてもらえませんでしたが。
当時ニッチなぴちぴち乙女のまるちゃんは、好奇心を膨らませながら、講師のいる研究室へ行き、講師の前に両手を差し出しました。
わくわく。
ところがその講師、私の手を見た途端、曇った表情になり、ため息をついた後、無言になってしまいました。そして講師の両手を私の手のひらにかざして、温めるような仕草をし続けます。
え?可哀想がられてる…!? なぜなの?
その講師は、最後までため息と手かざしのみで、結局占いませんでした。
今の私なら、なぜそうするのか理由を率直に尋ねますが、当時の私はただポカーンとするばかり。ものすごくモヤモヤした気持ちで、研究室を後にしたんですよね。
初めての手相体験がこんなだったので、私の手には何かヤバい線があるのかもしれない…とすっかり手相が怖くなってしまいました。占い体験記を書くにあたって久々に思い出しましたが、今思い出してもモヤモヤします。
がしかし、
今、改めて当時のことを振り返ると、私が思い違いしてたのでは?と思えてきました。あれ?
思い違いの仮説は二方向あります。
【講師のせいにすると、こういう仮説】
もしかしたらこの講師は、手相をきっかけにして別の目的を遂げたかったのかもしれません。例えば女子学生の中から、自分に合う彼女を探してたとか。
あるいは、手相を読む経験がまだ未熟で、とっさに言葉が出てこないのを、お呪いもどきでごまかしたりしたのか!?
もしプロの占い師なら、理由も言わずにただ憐れんだりしないはずです。たとえ何か障害が見えたとしても、じゃあどうすればいいか、具体的な対応策をわかりやすい言葉でアドバイスすると思います。
【自分のせいにすると、こういう仮説】
なんて、偉そうに書きましたが、、、実はこれ、私が大馬鹿者だった可能性が高い(爆)。なぜなら当時の私は、いきなり初対面の人にタダで見てもらおうとしてる。その上、何か都合のいいことを言ってもらえると期待してる。悪い意味での他力本願まっしぐらじゃんよ。これじゃ道理が通らんぞ、当時の私よ。だからその講師は、無知な私をあえて占わなかったんじゃないかなと思えてきました。。。たとえ講師が何か占ったとしても、タダ乗りをアテにするような私には、真意が伝わらなかった可能性が高いです。
まぁ、どれもこれも今となっては何ともわかりませんが。
実はこのエピソードを「こんな占いはしたくない」反面教師として書くつもりだったんです。しかし今振り返ると、むしろ逆じゃん。自分に矛先が向いてしまった。あうあう。うん十年間、ずっと根に持ってしまい、たいへん申しわけなかったです。
他にも過去、他人のせいにしてる事は、一度疑ってみた方がいいなと思いました。あーーー、楽しい占い体験記が、まじめ反省会になっちゃった。ぐぬぬ。
さてと、気を取り直して、もう一個くらい体験記を書こうかな。
次に覚えてるのが25歳の頃。会社の同僚に誘われて、渋谷の雑居ビルにある一室に行ったことがありました。たぶん算命学で、当時30分5000円だった気がします。鑑定料金って、今も昔もあまり変わらないような。
重厚な書斎ルームに高級スーツ姿のマダムが、我々を順番に占ってくれました。
その時言われた記憶はこの二つ。
「中年期は孤独になる」
「愛情の星を持ってるが、一番好きな人とは結ばれない」
当時の私には、かなりインパクトが強かったです。他にも何か言われたはずですが、この二つが圧倒的で他一切記憶にありません。
で、まず中年になってどうなったか検証すると、特に孤独とは感じませんでしたよ!?
そもそも一人でいるのが好きな方だから、中年になっても特別孤独を感じなかったのかな?とも考えられますが。。。
じゃあ中年になってどうだったかといいますと、占い師とインドカレー作りという新ジャンルをスタートしたのがこの時期です。そっち方面の仲間とも出会えて、逆に面白くなってきたのに、なぜこれが孤独なんだろう? 謎でした。
これを私なりに邪推してみます。もし私が家族を持って安定した状態にいたら、この時期は自分の世界に夢中になりやすいから、家族という枠から浮きやすかったのかな?と思いました。でも、最初から逸脱してる人生だと、あまり悪く出ないのかもなぁと思いました。
あともう一つの「一番好きな人とは結ばれない」ですが、、、てかこれさぁ、他の言い方はなかったのかねぇ~~~。笑。25歳のぴちぴちな乙女には、その一言はかなり衝撃的でした。
でもまぁ、、、今となってはわかります。悔しいけどわかる。
縛られると離れたくなる性分ゆえに、誰ともゆるい関係でいたい。ただこれって、裏を返せば、人一倍執着が強いのかもしれませんけどね。だから距離を置く。なんとなくそんな気がしています。
それにしても20代は、自分が占い師になるなんて1ミリも思わなかったです。占われて楽しむだけの、ニッチな会社員でしたね。でもうっかりなっちゃうんですよ〜占い師って。皆さんもこれからの人生、どうぞお楽しみに。うふふふ。
で、占いを勉強したいと思ったのは30代半ばくらいでした。40代は怪しい(って自分で言うな)透視関係に興味を持ちました。いつか機会があれば、この先も書いてみたいと思います。ここまでおつきあいいただきまして、ありがとうございました。
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