土曜の朝、杏子さんから「玉紀先生のところにお邪魔するので合流しませんか」というお誘い。スポーツクラブでズンバのレッスンを終え、急いで駅前からバスに乗って向かいました。
3人で顔を合わせるのは久しぶりだし、会える時に会っておいたほうがいいのです。玉紀さんの状況がどうなるか予断を許さない状況ですし、私のスペイン行きは1カ月後に迫っています。
占い師が3人集まれば、自然とタロットを引くことになる。
テーマは夏の旅路で3枚引き。
杏子さんは1枚目が死。何かが終わり、2枚目のペンタクルの10の豊かな社会活動を通して3枚目の審判で見事に生き返る。
玉紀さんは今の厳しい状況をそのまま映し出して、ソードの6の逆。そして、ソードの3はご両親とトッピーさんという3つの存在が玉紀さんを心のエネルギーを大きく消耗している状況。3枚目はペンタクルの5。
「苦しい時に明るいカードが出るより、ずっといい」と玉紀さん。
そして頭の中がほぼスペインになっている私が引いた3枚。
ワンドの10。仕事とか、目標達成を忘れてひたすら歩くだけの巡礼者になるはずだったのに、宿の予約や情報収集に追われる日々。なんでこんな面倒なことを思い立ったのか。もともと私は家が好きでアウトドア派でもないのに。杏子さんが「ワンドなんだから楽しいことのはず」と言ってくれて、そうそう、閉じこもっていたら飽きるタイプなんだと思い出しました。家の居心地のよさを実感するためにわざわざ旅に出ているのです。
2枚目がカップの9。スペインワインの名産地を巡るのですから、カップを重ねるのでしょう。飲み過ぎ注意!
そしてスペインの象徴のような太陽。途中のセブレイロでは馬に乗って峠を越えるサービスがあるそうだから利用してみるのも悪くないかも。その頃には、準備であれこれ悩んだことも忘れて、スペインを満喫しているのでしょう。
人生のさまざまな段階で立ち止まり、カードを引いたり易を立てたり。占いがあるから、「ここまで歩いてきた」「これからどう歩こう」と考えるきっかけがもたらされるのです。巡礼の道に建てられているマイルストーンのように。