このところ自己認知のゆがみについて考えています。

杏子さんの易の会で「自分のことをどう認知しているか」でお互いに卦を立ててみました。自分で立てたのではバイアスがかかるので、あえて人に頼むのです。

杏子さんが出したのは、坎為水(かんいすい)の四爻。坎には悩み、苦しみといった暗いイメージがあり、それが二つ重なっています。そして四爻は質素な器で酒と肴をそっと差し出すという爻辞。酒になぐさめてもらう悲観主義者。このままでは日本がダメになる、今の政権では何か恐ろしいことが起こるのではないかと、自分ではどうしようもないことを心配しています。そして、アルコール依存気味ですが、外でゴージャスに飲むより自宅で質素に飲みます。まさにピッタリの自認。

しかし、一歩引いてみると心配性の人間が海外一人旅を好み、オルカンやS&P500ではなく個別株を博打気分で買うでしょうか。現実の行動はかなり無鉄砲で、刺激のない穏やかな日々が続くと退屈します。

 

自分探しと称して旅に出たり占いをハシゴする人がいますが、本当の自分なんてどこにもないのかも。

ある人がAさんにとっては親切で優しい人なのに、Bさんにとっては冷たくていじわるということはよくあります。関係性によって人の評価は大きく変わるのです。ユダヤ人を大量虐殺したナチの高官は家庭では良き夫であり子供思いの父親だったりします。

医療という客観的データを取り扱う現場でも、似たようなことがあります。健康診断でγGTPの数値が50を超えてしまい、3ヶ月に一度通院して血液検査を受けるようになりました。しかし献血の問診では「この年代ですばらしい健康体」と太鼓判を押されます。

結局、人間は多面体。どの面にライトを当てるかで見え方が変わってくるのです。だったら、自分について好ましいイメージを持っている人となるべく付き合いたいし、なんとなく嫌われてたり疎んじられている人からは距離を置くのがいいいでしょう。

その一方で、一部分だけを見てチヤホヤしてくれる人も要注意。BTSは一気に世界的な大スターになってしまったので、現実の自分と世間が求めるイメージが乖離してメンタルを病んだメンバーもいます。

「自分はこんな人間だ」と凝り固まるのではなく、自分の中の多様性を知るために占いは役に立ちます。同じカードや卦が出ても人によって解釈は大きく異なりますし、同じ人物でも状況が変われば別の意味となります。悩みや困りごとを解決するためだけでなく、自己探索しておもしろい生き方をするためにも占いを活用してみてください。

 

 

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