留学生の入国が再開し、前に勤めていた日本語学校からホームステイをお願いされるようになりました。

サンティアゴ・デ・コンポステーラへの巡礼を計画しているので、スペイン人学生を受け入れようかと思い立ちました。数年前、フィンランドに入れ込んでいた頃はフィンランド人学生のホームステイをきっかけに、現地での人脈を広げたからです。

 

杏子さんの易の会で占ったところ、出るのはピンと来ない卦ばかり。「スペイン人と友達になるには」と占的を変えてみても同じです。玉紀さんの指摘で、占的自体が的を射ていないことに気づきました。フィンランドでは通り一遍の観光旅行ではなく現地の暮らしを体験してみたかったのですが、スペインに行く目的は巡礼です。スペイン人の知り合いができたところで、巡礼路から離れた地域の人では意味がないし、そもそも現地の人と交流するより、ひたすら歩くのが目的です。

巡礼に行く気分を盛り上げるために、スペイン人と交流しようと短絡的に考えたのですが、私に必要なのは登山とウォーキングのトレーニングです。

 

易の講座で「笑って問えば、笑って答える」と習いました。あやふやな質問をすれば、あやふやな答えしか得られません。正しい質問(占的)を出せるかどうかが占い以上に大切なのです。

「金運はどうなりますか」という漠然とした質問では、占えません。「会社員で昇給したい」あるいは「自営業で売上を伸ばしたい」など、お金を得る手段をはっきりさせておく必要があります。

 

ボブ・ディランが自分のラジオ番組で紹介したボルテールの名言。

Judge a man by his questions rather than his answers.

(どんな答えを出すかでなく、質問から人を判断せよ)

卜術では、質問が出た瞬間に答えはすでにもたらされています。後は、卦やカードを媒介にして答えを読み取るだけです。

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