東京駅の天井には十二支のレリーフがありますが、丑・寅・辰・巳・未・申・戌・亥の八つのみ。残りの四つは?
しかも欠けているのは子・卯・午・酉。東洋占術を学んでいる方なら「よりによってその四つがないなんて!」と思うのではないでしょうか。
十二支の力はすべて同じではありません。子・卯・午・酉は方位ではそれぞれ北、東、南、西を指します。あとの八つはペアとなって、丑と寅で東北、辰と巳で東南、未と申で西南、戌と亥で西北。一支だけで一つの方位を占め、それが南北と東西の軸になるのですから子・卯・午・酉は目立つのです。この四つの支は「四正」とも呼ばれます。
十二支を一年に当てはめていくと、子は冬至、卯は春分、午は夏至、酉は立春。春夏秋冬の四季のパワーが最も強くなるタイミングです。五行では春は木行、夏は火行、秋は金行、冬は水行。東洋占術でよく使う三合は、三合木局は亥卯未、三合火局は寅午戌、三合金局は巳酉丑、三合水局は申子辰の4パターン。いずれも四正が親分として子分の二つの支を従えています。
こんなことを改めて書いているのは、佐賀の武雄温泉に行って楼門の見学をしたというブログを読んだから。私が使っている「はてなブログ」は読者登録をしたり、コメントやブックマークでつながる仕組みがあり、定期的に読んで交流している仲間の一人が書いたものです。
武雄温泉楼門の話~東京駅に足りない干支のナゾが解けた
https://kaze2fukaretex.hatenablog.com/entry/2025/05/20/170034
東京駅を設計した辰野金吾氏は佐賀県出身。十二支が八つしかないことを疑問に思った東京ステーションホテルの担当者が武雄温泉協会に問い合わせたことから楼門の天井にあったのです。
建築史の小ネタだといえばそれまでですが、東洋占術を少しでも学んでいると興味深く感じられます。武雄温泉には御船山楽園ホテルという日本一のサウナがあり、一度訪れたことがありますが、楼門の見学はしていません。次はぜひ!ということで、また新しい旅の目的地ができました。

















