事始めはどこか特別なようで気持ちが引き締まるような、引き締めていきましょうというような。
3月朔日のデイリーメッセージを仰せつかり(順番ですが)金曜日のデイリーメッセージ《健幸養生便》白鳥ともみがお届けします。

五行で春は木行に属し、五臓では肝と関連します。そして五志(感情)では怒りとあります。

春は怒りやすいのか?と考えるとそういうことでもなく(そこが五行の難しいところです)木・春と関連する五臓・肝はのびのび・スムーズを好みますので滞る、思い通りに事が運ばないと怒り易くなる。

この思い通りに事が運ばない原因に詰まらせるものがありスムーズにいかない、作業がスムーズに進まない、交通がスムーズにいかない、他者がスムーズに動いてくれないなどにより自我が思うように運ばない。また他者からの攻撃、自身の溜め込み、必要以上の我慢など〈気滞〉、食事や生活習慣によるものであれば〈痰湿や血瘀〉であります。なんらかの鬱滞があると些細なことでイライラしたり、鬱滞すると熱化するので怒りを爆発したりということになります。他にも五臓・肝との関連では怒りやすさの原因はありますがそれはまたどこかで。

春、自然界の樹々が芽を伸ばす時期であり、動物たちも冬に縮こまっていたところからのびのびするのがよい具合です。人間以外の動物はどうなのでしょうね。人間はなにかと詰まらせなかなかスムーズに事を運べない動物のようです。

怒りも必要な感情ですから必要な時に怒るというのは大事な過程。そのままにしておくとどんどん積み重なり山となりいずれ噴火し全てを飲み込んでしまうということにもなりかねません。

ですが、自分の思うようにことが運ばないことを他者にぶつけることは暴力となり傷つけることになりますので塩梅はなかなか難しいですね。歩いていてぶつかってくるような人、あれはかなり肝鬱でしょうね。足のツボをぎゅっとしたら痛がるのではないでしょうかね。

自分の機嫌は自分で取る。大人ですからね。

春の七草でもあるせりやなずなは五臓・肝のイライラなどを中庸にする効能もあるとされています。
自分の感情を認め日々の生活でも幾ばくかコントロールすることも養生のひとつです。山菜の美味しい季節ですので、美味しく軽やかにのびのびとお過ごしください。

今日も素敵な金曜日、健やかな一週間をお過ごしください。

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