阿佐ヶ谷七夕ウラナイまつりがスタート。

占い師デビューをするなら、こうしたイベントが最適です。深刻な悩みを抱えている人は、にぎやかなお祭りの場にわざわざ足を運びません。本格的な占いは必要ないけれど、手軽に観てもらいたいというライトなお客さんが多いのです。私が初めてお金をもらって占ったのも、阿佐谷のスターロードフェスティバルでした。そして週に一度、定期的に座ったのは中華街の占いの店。観光客が大半で、毎日がイベントのような状況なので、経験の浅い占い師でもなんとかなります。

 

鑑定では、少額でもいいので必ず対価を得ること。占い講座でもそう教えられました。「通常の人は知り得ない天の秘密をこっそり漏らすのが占いなのだから、金銭を介在させないと占い師と客の双方に凶がもたらされる」というのが東洋系の解説です。

そして杏子さんの言うところの「占いクレクレ星人」対策。

阿佐ヶ谷のスポーツクラブで七夕イベントのチラシを渡したのは、以前のイベントに来てくれた人、私が占いライターであることを知っている人。占いに対してネガティブなイメージを持っている人もいるだろうから、大っぴらに配ったわけではありません。

しかし、話が伝わってクレクレ星人を呼び込んでしまいました。

「占いができるんですか! 観てください」と差し出された手のひら。「その時間は行けないけれど、占いに興味があるのでお茶しませんか」という誘いもありました。

目に見える商品の受け渡しがあるわけでもないので、無料でちょっとしたアドバイスが欲しいと思うのもわかりますが、そこはしっかりとラインを引いておくべきです。

ホステスやキャバ嬢、飲み屋のママ、ホストと楽しく過ごすためにはお金が必要です。親身になって話を聞いてくれ励ましてくれるのは、金銭が介在しているからこそ。占い師も同じです。

対価を支払うことなく親密な関係が成立するのは、家族や夫婦あるいは恋人や友人。そうした関係は心安らぐ反面、厄介な面も孕んでいます。家族が病気になったら看病して、失業したら養わなくてはなりません。夫婦や恋人以外に恋愛の対象を持つことは一般的には許されません。友人関係だって持ちつ持たれつで、一方的な依存では関係は続かないでしょう。

そう考えると、必要な時だけお金を払って占い師に相談するというのは合理的です。この占い師とは合わないと感じたら、次から行かなければいいだけ。風通しがよく自由な関係でいるためにも、占いの対価はいただくべきです。

Twitterでフォローしよう

おすすめの記事