まだ会っていない人を「どんな人か」と占うの易の人物占。

地山謙だったら「謙虚な人」、沢水困だったら「困っている人」と六十四卦の意味から全体像を考え、外卦を相手、内卦を自分として陰陽の関係を見ます。

先日の杏子さんの易の会で占ったのは、台湾の女性。我が家にホームステイしてすっかり意気投合したフィンランド人男子、ヘンリク君のガールフレンドです。交換留学先の京都の大学で留学生同士として知り合って恋に落ち、台北の士林で一緒に暮らしているそうです。

https://bob0524.hatenablog.com/entry/2023/01/26/094408

ヘンリク君が台湾にいる間にぜひ会いに行ってみたいと思っているので、彼女は重要なキーパーソン。彼のお母さんはフィンランドにいて、子供の大学入学時に家族解散旅行を決行し、自宅から通える大学でもさっさと家から追い出したほど、さばさばした母親。それなのに、日本から姑みたいなのが押しかけて行ったら、台湾の彼女はどう思うでしょうか。

私が出したのは巽為風の上爻。

上も下も風。重卦なので陰陽がまったく応じておらず、大の仲良しというわけにはいかないでしょう。ただし、双方とも柔軟な風なので会った時だけなごやかに接することはできそう。外国好き、旅好きの似た物同士なんでしょう。。

参加者の方々の卦も参考になりました。

火風鼎の二爻。何度か会ううちに関係性が変わってくるのでしょうか。一緒に料理するかも? それはありえない。士林夜市においしい屋台がいっぱいあるし。ぱっと思い浮かんだのが「鼎泰豊」。一緒に小籠包を食べるかもしれません。易のおめでたい卦を三つ並べた店名はいかにも吉です。あるいは一緒に故宮博物館に行って古代の鼎を見るかも。

雷天大壮の四爻。いさましい人、勢いのある人。それはそうでしょう、日本に留学して、フィンランド人を恋人にして、自分の国の企業に就職させたやり手です。私と出会うことも雷天大壮のエネルギーに転化してくれるといいのですが。

坤為地の四爻。これも重卦。四爻の爻辞は「ふくろの口をくくる」。彼女も私も坤。成り行き任せですべてを受け入れ、余計なことは言わない。そんな暗黙の了解があれば、なごやかな関係となるでしょう。

 

人物占はあくまでも関係性を占います。「悪い人」と出ても、あくまでもあなたにとっての悪い人で、他の人にとっては「いい人」かもしれません。その人の持つ一面にスポットライトを当てるだけです。

 

映画『アウシュビッツの女囚』を観てしまって、悪夢にうなされるほどのトラウマとなりましたが、最も印象的だったのはナチス幹部の女性。

同僚には優雅な笑顔で如才なく接し、愛犬にはめろめろ。それなのにユダヤ人収容者には情け容赦なく残虐になる姿に戦慄しました。誰が占うかによって、彼女の人物占は180度異なります。

 

占いですべてがわかるわけではありません。暗闇に差し込む一筋の光のようなもので、全体像はつかめませんが、それでもわからないよりましです。

さて、ヘンリク君の彼女は私にどんな一面を見せてくれるでしょうか。

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