おはようございます。天海玉紀です。
寒さが苦手なウミガメのモアナちゃんは、冬季休暇でお休みです。
今週と来週、みがわりたまきがお届けいたします。

先日は「2024年を東西占術で読む」開催しました。リアルタイムご参加のみなさまはもちろん、アーカイブご購入くださったみなさまもありがとうございました。おかげさまで今年も無事にお届けすることができました。

考えてみたら、オンラインで開催するようになってもう4回目なのです。びっくりです。コロナ禍を機に占いの世界にもものすごい勢いでオンライン化の波が押し寄せたので、コロナ前とはがらりと見える景色が変わりました。

このあいだには大きな打撃を受けた業種や業界も多かったですが、全く新しい事業やプロジェクトで成功した方々もいらっしゃいます。ものすごく目が利いてオンライン化の大変革の中でのニーズをつかんだり、多くの人が不自由を強制された生活に役立つプロダクトやサービスを提供したのでしょう。すごい。

そうそう。ずっと考えていることがあります。占い関係ありませんが、ちょっと聞いていただきたい話があるのです。

宅配ケータリング飲食の例です。

うちの近所の飲み屋さん、もともとはごくふつうの居酒屋だったんですが、コロナ禍のあいだ宅配専門店に変身していました。とにかくハンパじゃない賑わいかたでした。Uberの配達員さんがいつも店の前にいっぱい出入りしまくっていました。いつ通っても人だらけで、実店舗で営業していたときよりも儲かったのでは?とおもって、さっき記事を探してみたら、あったあった。そのとおりみたいです。

店頭にはUberカラーでくっきりはっきりと彩られた立て看板が出されていました。お客さんが直接来るわけじゃないですから、Uberの配達員さん向けの看板です。

その大きな看板にはたくさんの「○○専門店」の名前がずらーーーっと列挙されていました。

唐揚げ専門店(○○○○)
丼専門店(◇◇◇)
ハンバーグ専門店(XXX)
カレー専門店(△△△)
以下いろいろだいたいそんなかんじ。

とにかくたくさん、だだだだだーーーっと「○○専門店」の名前を列挙!列挙!列挙!

十何軒?二十何軒?の店名がずらりと並んでいました。
うっそー?ほんとです。

この看板は、SNSで晒されてたり、飲食ビジネス系の記事で取り上げられていたりしたので、もしかするとご覧になったことある方もいらっしゃると思います。すごい迫力なんです。え?こんなのあり?って面食らいます。

ごく普通の居酒屋が数えきれないくらいの「○○専門店」として宅配サイトに登録していたわけです。いわゆる「ゴーストレストラン」という業態です。居酒屋のお店はあるけど、宅配サイトとその看板に記された「○○専門店」は実在しません。

このあたりきっと、法的な規制はないのでしょう。居酒屋メニューを「専門店の味」って言ってる誇大広告だとおもえばセーフなの?そうなの?どうなの?

あの看板をみたわたしの感想はこれ。
「はぁ?名ばかり専門店じゃね?」というのが率直なところです。

ネットでオーダーする側は本当にそこが「○○専門店」だとおもってオーダーする人もいるかもしれません。中身は居酒屋メニューですよね。でも、宅配のお食事なら平均点くらい満たしてれば「これで専門店とはなにごとか!」とか、そこまでうるさいこという人はそんなにいないのでしょう。

あの時期きっと、もっとひどいことやってた人たちもいるはず。劣悪な環境で作ったものをゴーストレストランとして販売していた事業者もたくさんいるでしょうから、そういう悪質さではないように思います。

それにしても、インターネットでなにかをオーダーするリスクを改めて感じました。信頼性がわからない。便利さの裏に、そういうリスクを含んでるってことですよね。

相手の素性は確かめられない。だから最初から堂々と「専門店」と名乗っちゃったもん勝ち。どうせやるなら、あのくらい堂々と開き直れるとビジネスは強いよね、という気もします。

それこそ謎の「占い師」として、経歴やキャラクターをもりもり盛ったり演じてるくらいは、どこの業界でもあって珍しくない当然のことかもしれませんしね。

とはいえ、そうじゃないパターンもたくさんあって、そのまんま愚直にやってるわたしも、わたしの周りの仲間はだいたいそう。わざわざインターネットでみつけてくれて、尋ねてきてくださるみなさまの存在は、本当にありがたいことです。

それにしても「ゴースト占い師」?そういうのも爆誕したのでしょうか?

実店舗がなくても気軽に占いを売れるサービスや、時間や距離の制約にとらわれず占いを売れる機会はコロナ前よりずっと増えたことでしょう。(データ欲しいなー。数字ぷりーず♪)

副業ブームもあるし、ネット上で匿名だけで取引を完結できる仕組みが増えて、「占い師です」と名乗って占いサービスや占いコンテンツを売るハードルが昔より格段に下がりました。

社会勉強がてらにあちこちみていると「あなた、占い師じゃないね?そこにニンゲンいる?あなたAI?それとも情報商材やさん?」なーんておもうこともあります。正体を隠してキャッチーにそれっぽいことを言えば、一般の人にはきっとわからないですよね。

Uberさんで賑わうゴーストレストランの前を通りながら、いつも考えました。わたしのような地味な個人営業スタイルでも、生き残っていけるのかな?

これまでとおなじようにみなさんにあてて占いのいろんなお話をしながら、「向こう側に生きてるニンゲンがいる」「誠実に正直にやってます」「いっしょにやろうよ」って、地道にお伝えしていくだけなのですが。

来週につづく。

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