多くの人は現状に満足せず、なんとかしてより良い人生を送りたいと考えているのではないでしょうか。自分のこんなことがダメだとか、愚痴をこぼしたりしますが、じゃあ本気を出して変えてみようとはしない。そんな状況を笑うアメリカンジョークがあります。ネタ元はウィル・ボウエン『もう、不満は言わない』。
いつも昼に弁当を持ち寄って一緒に食べている二人の建設作業員。
片方の男の弁当は、毎日ミートローフ・サンドイッチ。彼はいつも愚痴っていた。
「あーあ、今日もまたミートローフか」
ある日、もう一人の男がいよいよ我慢しきれずに言った。
「どうして別の弁当にしてくれって奥さんに頼まないんだ?」
すると当の男は不思議そうに言い返した。
「何を言ってるんだ? これは俺が自分で作った弁当だよ」
ミートローフはひき肉や野菜を型に入れてオーブンで焼いたもの。一つ一つまとめるハンバーグより手軽で、四方から熱を加えるので失敗も少ないためアメリカではありふれた料理です。だからまとめて作って、スライスしてパンにはさんでお弁当にしていたのでしょう。
私はこのジョーク、笑えません。なぜなら「お酒をやめたいけれどやめられない」とよく愚痴をこぼしているからです。
「ビールやワインが家にあるのだから、やめるなんて無理」
「だったら、買い置きしないように家族に言えば?」
「いや、買っているのは私」
いっそのこと1920年代のアメリカのように禁酒法が施行されれば買わなくてすむとまで考えていますが、売り場の棚からビールやワインを買物カゴに入れているのは自分の意思によるものです。
そこで私が実行しているのは環境を変えること。たとえば埼玉のリフレッシュの里。コンビニも自販機もない山奥ですから、お酒は手に入りません。血液検査の前に行くという姑息な作戦でγGTPを下げています。
意識を根本的に変えなくてはお酒をやめることはできないでしょうし、よほど病的にならない限りは飲み続けてもいいのじゃないかと開き直っています。やめるべきなのは「お酒を飲みたくないのに飲んでしまう」と愚痴をこぼすこと。ミートローフも美味しく作れば毎日食べても飽きないかもしれません。「また今日も飲んでしまった」ではなく「今日もおいしくお酒が飲めた」を口癖にします。
















