おはようございます。天海玉紀です。
モアナちゃん「春節休暇でーす」ってお休みなので、わたしが代わりにお届けします。
ちなみに、春節とはいわゆる「旧正月」ですね。中華圏ではお正月として盛大にお祝いされます。毎年日付が変わります。なぜって、新月の日=一日だからなんですよ。へええーーー。知ってた?
それでは参りましょう。
みなさん、お好きな「木」とか馴染みの「木」ってありますか?この写真はつい先日お参りした神社にそびえたっていた立派な木です。都心とは思えませんね。自然と手を合わせて頭を下げたくなります。
わたしはNHKでときどき放送されている「解体キングダム」という番組が好きで、よくみています。最初の頃は都心部の巨大なビルの解体とか超絶難易度の高い工事とか文化財とかがメインだったと思うのですが、だんだんいろんなバリエーションがでてきて、そのたびに驚かされます。
先日放送された分の後半は「今日の現場は富士山麓の樹海」っていうのです。ええええ?そんなところにわざわざ解体するような建造物ないでしょ?と思ったらなんと「枯れてしまった巨大な樹木を切り倒して撤去する」というミッションでした。ビル10階建てくらいの巨木ですって。すごい。
番組では「空師(そらし)」という特殊技術の職人さんが、超絶技巧で木に登り、枝を落とし、樹木を少しずつ分解していく様子が紹介されていましたが、まさに手に汗を握り、息を呑むびっくり場面の連続でありました。(どんなお仕事なのかは、こちらの記事がわかりやすいかもです)
それと同時に「木」はまさに生まれて育って老いていく生命体なのだと、しみじみ感じました。五行(木・火・土・金・水)の中で、ただひとつ、生命があるのは「木」です。ほかはぜんぶ無機物ですね。「木」の性質は曲直、つまり曲がったり伸びたりするのが本質です。生きている。
この番組で切り倒された木は、巨大なミズナラで「この森の王様」と称されていました。そんな王様でも、長い長い寿命を終えて枯れる日が来るのです。切り倒された後は、貴重な木材として加工され、製品になって利用されるのだそうです。そうやって形を変えて、また生きていく。
さて。先週の立春から「甲辰」の年が本格的に始まりました。西洋占星術なら山羊から水瓶世界へにドラマチックな変動の星周りになったはず。大きな切り替わりを感じた人も、えー?別に、って人も、みなさまいかがお過ごしですか?
今年めぐってきた「甲」は樹木の象徴です。その並び(つまり環境)によって、生木(地面に生えて育つ木)として、ときに死木(切られて木材や製品になる)にも姿を変えますが「甲辰」は思いっきり生育する若い木の象徴です。
どんな木も、いきなり最初から「この森の王様」なんてことありませんね。最初は細い若木からはじまって、時間をかけて成長して、自分の場所を確保して、長い長い年月をかけてついに「王様」になることもあるのでしょう。
「甲」生まれじゃなくても、誰の心の中にも大きな木がきっとあるのです。「世界樹」という象徴は、世界の各地で語り継がれてきました。天に高く枝を伸ばし、地の奥に根を伸ばし、心の大黒柱のように君臨する木があるのです。
あなたの心の「世界樹」は、いまどんな状態ですか?まさに成長期の伸び盛りの人もいれば、旺盛な働き盛りの人もいれば、すでに盛りを過ぎて次の世代へと新陳代謝を迎える人もいることでしょう。生命のサイクルは確実に巡ります。
まずはのびのびと堂々と。あせる必要はありません。長い目で未来をみつめてみましょう。それぞれがこれからの成長に適した場所や、豊かな土壌のもとで、ますますの発展に向かって進んでいけますように。
ではまた来週。ハッピーサンデー!