「柔軟宮の皮をかぶった活動宮」とユミコさんが私を形容してくださったことがあります。

私の太陽は射手座で月は魚座です。旅先でアルコール漬けになっていれば幸せなはずですが、金星・木星・土星の山羊座で世俗的な野望を抱き、火星の蟹座により野望実現への行動が促されます。仕事や投資はこのスタイルで突っ走ってきたし、自己啓発本を読みまくっています。

好ましい星座はあくまでも柔軟宮。旅に出かけてばかりいるのは、旅が舞台みたいだから。柔軟宮の皮をすっぽりかぶって自由自在に役を演じられるのです。こんなに楽しいことが他にあるでしょうか。

断捨離のやましたひでこさんが作った指宿のリヒトに行けば、家の中が片付いていなくても、断捨離トレーナーのような顔をしてその場に溶け込む。新しく来た人にスタッフとまちがえられてあれこれ質問されるほど、ダンシャリアンになりきっていました。

コロナの前はディープな温泉に出かけて地元のご常連になじんでいたし、那覇のコワーキングプレイスでは、いかにも多忙なビジネスウーマンの顔をしてパソコンに向かう。フィンランドの意識高い家庭に滞在すれば、学校や職場見学に連れて行ってもらうし、アイルランドの片田舎のパブでは常連たちとギネスで乾杯する。今の夢はコロンビアのボゴタでメレンゲやサルサで地元の人と盛り上がることです。

易の八卦では、柔軟宮は巽(風)。隙間があればどこでも入っていくし、腰が定まらずいつもふらふらしているイメージ。よく言えば、人当たりがよく誰とでも良好な人間関係を築きます。九星気学では、商談や縁談をまとめるために東南や四緑木星で吉方を取ります。

そして64卦の順番では火山旅(かざんりょ)の次は巽為風(そんいふう)。序卦伝には知人のいない旅先では受け入れられないものだからこそ、風のように柔軟に入っていくべしとあります。

どんな旅先でもなじめるようなら、大丈夫。旅を運気のバロメーターとしても活用しています。

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