杏子さんと滞在している伊豆高原のやすらぎの里には、自由に手に取れる書籍コーナーもあります。健康的な食生活やヨガ、瞑想の本の中に『占いで結婚しました!』というコミックエッセイを見つけ、早速読んでみました。

42歳で婚活を始めたフリーライターの女性。占い関係の記事を多く手がけてきたこともあり、占いを使って婚活を始めました。最強の相性だという誕生日にあたる男性を結婚相談所をやっている友人に探してもらい、お見合いへ。「相性が合いすぎるために、ときめきもなく物足りなさを感じるが、そういう相手こそ結婚に向いている」という占い師のアドバイスがありましたが、実際に会ってみるとやはり無理。

占いから離れて結婚相手紹介サイトで交際メッセージを送ってきた相手とやりとりしたり実際に会ってみたものの、結婚には結びつかず、吉方取りや玉埋めで結婚運を上げようとするものの、気が付けば2年が経過。すっかり婚活に疲れてしまい信州の古民家に移住し民泊を始めました。そこを訪れるカップルは見た目にギャップがあっても、ヴィーガン(絶対菜食主義)、ロシアからアメリカに移民といった共通項があることに気づいたのです。そして、ゲイの占い師に「女性を好きな男性の割合のほうが多いのだから、恋人探しはむずかしいのではないか?」と質問したところ「新宿2丁目など、ゲイが多い場所で探せば返って効率的」という返事が返ってきます。

極め付きはインドでは同じカーストでしか結婚できないから早いうちに結婚相手が決まるという話。「自分はもう年だから」と結婚相手のターゲットを広くするより「マイカースト」を見つけ、出会いそうな場所に行くのが婚活の極意ではないかと気づくのです。

その後の展開は本を読んでみてください。占いを婚活に使うヒントは満載ですし、何よりも「同じカーストの人に出会う」という考え方に共感しました。

やすらぎの里には「できるだけ安く豪華な旅行をしたい」「瞑想などの精神世界を毛嫌いする人」という人はあまり来ないのでリラックスできます。反対に安価な食べ放題やバーゲン会場では、げんなりします。精神レベルの高い人はどこに行っても安らかな気持ちでいられるでしょうか、自分の欲の深さを自覚している私は「1円でも人より多く得したい」というギラギラした欲を感じ取ってしまうからです。

昨年、7週間のスペイン巡礼に出たのも、世界中から私と同じ志向や価値観を持った人と出会えると考えたからです。予測は当たり、毎日楽しく歩くことができました。

カミーノで韓国人の友人スンニが結婚相手を見つけました。

https://bob0524.hatenablog.com/entry/2024/04/04/101642

日程の計画を立てず、あちこち寄り道していた巡礼は彼女にとって婚活だったのかも。国際結婚となりましたが、まさに「同じカーストの人」と出会ったのです。

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